みなさん「バラン」てご存知ですよね。
お寿司の間仕切りなどで利用する緑のビニールです。

今回伺った三田橋商店会にある「江戸すし」さんには、このバランを使った切り絵「バラン細工」が店内に飾られていました。

お寿司を食べながら、ご主人の尾高時廣さんにお話をうかがってみました。

店内に飾られているバラン細工のほとんどは、ご主人が作ったそうです。寿司職人になるため修行している時に、このバランの細工も練習したとのこと。
ある時尾高さんが美術館に行き、写楽や喜多川歌麿、葛飾北斎などの浮世絵を見て感動し、「これをバランで作ってみたい」と思い、それらの浮世絵をバラン細工で作り始めたそうです。

できた作品を店内に飾っていたところ、お客様の中にこのバラン細工を気に入る方もいらっしゃって、どうしてもと頼まれ譲った作品もあったとか。
現在は自分で作ることは少なくなりましたが、一緒につけ場に立つ息子さんにその技術を伝えているそうです。

寿司職人になって40年以上の尾高さん。
ランチは800円で食べられるので、カウンターに座って、バラン細工やお寿司の様々なお話を聞きながら、お寿司をつまむのも楽しいのではないでしょうか。

江戸すし

川崎市宮前区有馬5-1-1　伊藤レジデンス1階
TEL：044-853-2267
営業時間：11：30～15：00、17：00～22：30
定休日：木曜