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巨大神輿にまちが沸く!! 有馬神明神社例大祭

毎年10月、第1週の日曜日に行われる有馬神明神社(有馬5-13-24)の例大祭があり、神輿渡御が行われた。

 

好天の6日(日)、担ぎ手を含め700人超もの人で埋め尽くされた境内は気持ちの高揚を抑えきれないような熱気が感じられた。

 

午前8時30分儀式を終えた巨大神輿、子ども神輿の2基は有馬・鷺沼・東有馬のまちへと繰り出した。威勢のいい掛け声、手拍子のなかを周回する様は言葉を要しない程の感動が沸く!!

有馬囃子に先導されて


保存会の人が奏でる快い音色、そのあとには関東最大級とも言われる総重量2トンの巨大な神輿、子ども神輿と続く。
沿道に立つ見物人からは大喝采!! 「祭りはいいね~ 」「神輿はいいね~元気がでるわ」と見物人の声。この周辺には、地元名産品の梨農園、ブドウ農園等の果樹農園や農地も多く見られる。

休憩所でひと息


色とりどりの半纏の担ぎ手は、お・も・て・な・しの品々を手に語りあう様子が目に映る。半纏は汗で滲み顔には玉のような汗が光る。飲み物片手に「大きい神輿だな~」、「重いよな~」と満面の笑顔で話している。

 

白地に赤く染めた半纏が一段と輝いて見えた。「格別な美味しさだ!!」などと笑顔で話していた皆さんは本当にいい表情だ。

私がこの神輿を~


区内で鉄工所を営む今井稔さん。実は私がと照れ笑いを浮かべながら「より大きなもの、立派な神輿を」と依頼され彫金部分以外を全て製作した事を伺った。

 

関東最大級とも言われる総重量2トンの巨大神輿。秋の日を浴び燦然と輝いている。
担ぎ棒は、大人の顔に負けない太さ、左右の棒は道路事情を考えて短くされている。近くで見るとその大きさ、重厚感に圧倒される。

難所越えて


有馬街道に出た神輿は、鷺沼駅前の休憩所に向かう。この先は登り坂で国道246号線下のくぐり抜けが待っている。神輿が通るには低い姿勢で担がなければ抜けられない。緊張が走り、見ている人も力が入る。抜けた瞬間は大歓声と拍手が沸き上がる。

 

駅前の休憩所は、鷺沼まつりに来ている人もいてたくさんの人が神輿に寄って来た。「大きく立派な神輿だ!」などと驚いている。なんと言っても関東最大級だもんね!

たくさんの担ぎ手が集う


いったい何人の担ぎ手がいるのだろうか?
地元の神奈川、関東近県から東京、茨城、千葉、埼玉、栃木、静岡など遠くは山形、北海道から参加していると聞いた。
行列から見て、ざっと300人を超えているだろうか。驚く程の人の数であることは間違いないだろう。

つつじ公園で休憩 その時!!


昼もだいぶ過ぎた時間に休憩所に到着。公園での昼食をとりながら談笑している人、横たわり休んでいる人など様々な時間を過ごしている。

 

公園で遊んでいた子ども連れのご夫妻が、神輿の話を聞いてきた。大きな神輿に驚いた様子だ。暫く話をして撮影の承諾をいただきハイ!パチリ。

まだまだ続く長~い道のり


区内は坂道が多いことで知られている。コースには上り・下りもあり、担ぎ手には平坦な道とは違う大きな試練が待っている。

夕暮れ時


歩き始めてから9時間余りが過ぎ、疲れが相当に溜まっている頃でしょう。そんな時にも聞こえてくるかけ声と手拍子で意気を高め、夕陽に向かって歩む、進む。
いざと言う時に神輿を乗せる為の台車も見えてます。この台車も大きいんだよな~

闇に浮かぶ神輿が映える!!


渡御もいよいよ残り少ない所まできた。辺りは闇につつまれ明かりが灯る神輿は、幻想的な感じで昼とはひと味違うその美しさをかもし出している。

今年も、喜びと感動・感謝で一杯!!


「別の場所で開かれたイベントに参加した後に急いでこちらに来た」と言う。
会には関東近県にいくつかの支部があり、川崎の支部に在籍している皆さん。
昨年同様、今年も那覇市で神輿を披露されると伺った。

 

「こんなに立派なお神輿を担がせていただける喜び、感動そして感謝で一杯です。有馬の地は本当に素晴らしい所です」と話して最後の休憩所を後に神輿の列に消えて行った。

神輿いいね~


渡御のコース沿いにある有馬銀座商店会で33年間営業している「メガネのタマキ」の店主、玉木さんは毎年神輿を店の前で見物していると言う。「大きいだろう。立派だよな~ 神輿いいね~」と話しながら、遠のいた神輿を見つめていた。

宮入 鳥肌が立つ程の大興奮!!


有馬街道を右手に曲がると高台にある神社までは坂道が続く。まちに繰り出した時はこの坂を担いで下りたが、台車に載せて神社に向かう。暗闇の中に浮かび上がる神輿、眼下にはまちの明かり。上り終ると再び神輿は、担ぎ手に担がれて境内に入る。

 

宮入だ!!

「ソイヤ!!」   「ソイヤ!!」の掛け声や手拍子で地が揺れ動くかのような激しさ。担ぎ手の熱い心意気が見ている者の全ての人に伝わっているかのようだ。大歓声の中、何度か仕切り直しをした後に静かに納められた。儀式を終えた境内は静まり返り、接待所の方からは興奮冷めやらぬ担ぎ手の声が聞こえる。

 

12時間にも及ぶ渡御、関東最大級の神輿。担ぐ人も見た人も、きっと大きな感動を得た秋の日の一日だったことでしょう。今年見られなかった人は来年はご覧になったらいかがでしょうか?

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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