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路傍の晶:第25回 サギヌマスイミングクラブ(スイム&フィットネス サギヌマ 姉妹校)掛橋さん

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地域に根ざしてご活躍をされている店主の方々へのインタビューをお届けします

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第25回 サギヌマスイミングクラブ(スイム&フィットネス サギヌマ 姉妹校)掛橋さん

「今後も水泳に携わっていきたい」と語るコーチの掛橋さん

「今後も水泳に携わっていきたい」
と語るコーチの掛橋さん


 忘れえぬ記憶は、およそ10年前にさかのぼる。中学1年生も終わりに近づいた春先、『ジュニアオリンピック』の地区予選が開かれた。ここで標準記録を突破しなければ本戦には進めない。400mメドレーリレーを組む4名の少女たちは全国の切符を勝ち取るべく、早朝のトライアルに臨んだ。だが緊張もあったのだろう、タイムは2秒ちかく基準に届かない。残されたチャンスは、「チャレンジ」と呼ばれる敗者復活戦にしかなかった。

明らかなるタイム不足を露呈した劣勢のなか、しかし数時間後に行なわれたチャレンジで4人は等しく本大会へのおもいを推進力に変える。それぞれが自己ベストをマークし、終わってみれば標準記録をおよそ2秒、早朝のトライアルよりじつに4秒も縮めて本戦出場を掴んだのだった。

「あのときのことはいまでも忘れられません」このとき背泳ぎでリレーの一番手を担った掛橋さんは、そう振り返る。
「ひとりで練習していたらあんな力は絶対に出せなかった。個人競技だけど個人ではできない。そこが水泳の魅力だと思います」

今年創業35年を迎えたクラブ。鷺沼と有馬に2箇所構えている

今年創業35年を迎えたクラブ。
宮前区内に2箇所構えている


 思えば、母の勧めで3歳のころに始めた水泳は、当初は楽しくて仕方がなかった。だが小1で「選手コース」に上がってからというもの、細かい技術や体力、記録を自身に課し、楽しさはいつしか苦しみに取って代わった。イヤになったことは一度や二度ではない。

 そんなとき、助けてくれたのはいつも仲間の存在だったという。
「競技が好きだし、求めるタイムが出たときの感動や喜びはもちろんありました。でも根本的には仲間がいたから続けられたんだと思う。個人競技だけど練習はみんなでやるもの。コーチがいて、仲間がいる。そういう水泳の魅力を教わりました」

 彼女はその後も選手として競技を続け、高校卒業後はインストラクターやスポーツトレーナーのための専門学校に進んだ。そして、「コーチになれたら」と思い描いていたところにちょうど声が掛かる。自身が水泳のすべてを学んだ「サギヌマスイミングクラブ」だった。


幼児からリハビリのメニューまでさまざまなコースを用意している

幼児からリハビリのメニューまで
さまざまなコースを用意している


“古巣”でコーチとなって4年、子どもから大人まで指導する生徒は幅広い。「最初は自分のことで精一杯だったけど、ようやく楽しめるようになってきました」と笑顔を見せる。
「上達を目にしたり、うまくなって喜んでいる顔を見ると私もうれしくなります。水泳を通して学べたことが私自身たくさんあったので、それを伝えられるコーチになりたい」

 教え子のなかには、「コーチになりたい」と目を輝かせる子どももいるそうだ。かつて生徒だった掛橋さんがこうして自身の学んだことをつぎの世代へと受け継いでいるように、老舗クラブの歴史はこれからも紡がれていく。4人のおもいを繋いだ、あのときのリレーのように。


取材・文◎隈元大吾
スイム&フィットネス サギヌマ

住所:〒216-0003  川崎市宮前区有馬4-3-21
電話番号:044-856-7211
営業時間:詳しくはHPをご覧いただくか、お電話にてお問合せください。
定休日:詳しくはHPをご覧いただくか、お電話にてお問合せください。

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