桜並木のつぼみがもうすぐだよと“春待坂”

お弁当とシート持参の人々も多い
鷺沼公園
西向きの斜面にある春待坂。まして、両側に5〜9階建ての建物がびっしりと連なり、午前中は日陰になっている部分が多いよう。桜のつぼみもロータリーのものより小さく、坂名の由来の「桜の開花が遅い……」を目にして思わずうんうんとうなづきます。
桜並木は坂下の始点を通り越して、鷺沼小前交差点を横断。『宮前バスの旅 第3回 梶01 鷺沼駅−梶が谷駅の旅』で訪れた鷺沼公園の前を通過し、どこまでも続いていきます。
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宮前区は丘陵地帯に位置し、坂道が多いところ。区内には公募によって愛称が制定された坂道が18カ所あり(昔からの呼び名を持つ坂道も含む)、それらの坂には命名の由来を記した標識がそれぞれ設置されています。 第10回 「春待坂」の巻![]() <標識に記された坂名の由来> 坂道データ
始点
途中
終点
春待坂の坂上にある
<散策ノート>
桜並木のつぼみがもうすぐだよと“春待坂”
お弁当とシート持参の人々も多い 西向きの斜面にある春待坂。まして、両側に5〜9階建ての建物がびっしりと連なり、午前中は日陰になっている部分が多いよう。桜のつぼみもロータリーのものより小さく、坂名の由来の「桜の開花が遅い……」を目にして思わずうんうんとうなづきます。 桜並木は坂下の始点を通り越して、鷺沼小前交差点を横断。『宮前バスの旅 第3回 梶01 鷺沼駅−梶が谷駅の旅』で訪れた鷺沼公園の前を通過し、どこまでも続いていきます。
鷺沼第1公園には桜のほか、 鷺沼第1公園にも大きな桜の古木。「このへんは桜が多いですね。毎年、楽しみにしています」。公園内にはちょっとした遊歩道があり、桜の下を散策することが可能。高台にあるため、桜の向こうに丘陵に広がる街並みも見渡せます。 公園横の花壇に元気いっぱいに咲いている福寿草とすいせん。そのまわりには「春ラン」「黒百合」「矢車草」「多摩寒葵」などの札も立てられています。これらの山野草は看板に名前が書かれていた「鷺沼にんじんクラブ」の方々によって大切に育てられているのでしょう。 昔は大山街道、今は国道246号が通る地域
大山街道の面影を 大山街道は江戸城の赤坂御門から出発。青山、三軒茶屋、多摩川を越えて溝の口、荏田、相模川を越えて厚木、伊勢原、秦野、矢倉沢、御殿場へと向かい、矢倉沢往還とも言われていました。東海道に対する脇街道として栄え、秦野のたばこや相模川の鮎をはじめ、さまざまな江戸への物資が馬の背にのせられて運ばれていったと言います。
国道246号に面して立つ ほこらの四隅には何本も束ねて提げられている紐。これは何だろう? と気になりますが、ガイドブックにはそれについて触れられていません。だれかに聞いてみようとしても、通行しているのは車ばかりで、歩行者の姿が見られませんでした。 人々が行き来した大山街道を追いかけて桜の公園へ
運搬で役目を果たした この馬頭観音は「右 王禅寺道」「左 大山道」と刻まれ、道しるべとしての役割も担っていました。もともとは「有馬さくら公園」付近にあった大山道と王禅寺道の分岐点に立てられていたもの。消えゆく旧道の石仏だけでも保存しようと、ここに移されたのです。
有馬さくら公園の鉄塔からの 丘のてっぺんで待っていてくれたのは、銀色に輝く鉄塔。南は視界が開け、遠くに横浜市営地下鉄センター北駅前の観覧車や横浜ランドマークタワー。背後の鉄塔から南東の鉄塔へ送電線が弧を描いて張られている眺めも壮大です。 西に大山が見えることもあるそうですが、あ〜ざんねん、空が霞んでいます。そう、もう春霞の季節。桜の開花が待ち遠しい季節だもんねと、桜のつぼみを眺めました。 08年3月に散歩しました。 ●参考資料/宮前ガイドブック(宮前区発行)、大山街道(川崎市立多摩図書館)ほか
文・写真・イラスト:森田奈央 川崎市在住のフリーライター。散歩が好きで、好奇心のおもむくままに日々歩きまわっている。著書に猫を追いかけて歩いた「ネコ路地へ行こう」(小学館文庫)。
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