権六谷戸に沿ってぐんぐん伸びる坂

さすが植木の里!
園芸店の看板が目立つ
ケヤキの並木はどれもがっしりと太い幹で、ところどころに苔を生やしているものも。枝葉は天高く伸び、場所によっては頭上を覆いそうな勢い。歩道のアスファルトがデコボコと盛り上がっているのを見ると、地下を這う根も奔放に成長しているようです。
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宮前区は丘陵地帯に位置し、坂道が多いところ。区内には公募によって愛称が制定された坂道が18カ所あり(昔からの呼び名を持つ坂道も含む)、それらの坂には命名の由来を記した標識がそれぞれ設置されています。 第6回 「権六坂」の巻![]() <標識に記された坂名の由来> 坂道データ
始点
途中
終点
ブランコがかわいい
<散策ノート>
権六谷戸に沿ってぐんぐん伸びる坂
さすが植木の里! ケヤキの並木はどれもがっしりと太い幹で、ところどころに苔を生やしているものも。枝葉は天高く伸び、場所によっては頭上を覆いそうな勢い。歩道のアスファルトがデコボコと盛り上がっているのを見ると、地下を這う根も奔放に成長しているようです。
全長約900mの権六谷戸。 始点からすぐ左手に広がり、建物や木々のあいだから眺められる権六谷戸。畑にキュウリ、トマト、ナス、カボチャなどさまざまな作物が並び、まわりを雑木林が取り囲む谷戸の風景が残されている場所です。造成され、住宅がびっしりと連なっている斜面もあり、以前の景観とは少しずつ変化しつつあるのかもしれません。 権六谷戸にトウモロコシ畑はない?
権六谷戸では 権六谷戸には「権六ととうもろこし」という民話が伝わっています。──「戦国時代、一人の武士が十数人の家来を連れてこの地へ落ちのびてきました。武士は権六と名を変えて農民となり、畑を耕す毎日を送っていました。が、ある日、とうもろこし畑に身をひそめる追っ手の姿がありました。家来たちは全員討ち死にし、権六だけが残されました。以来、権六の子孫はここにとうもろこしを植えようとはしませんでした」。
こちらの祠に さて、谷戸をぐるりと歩いて気になったものがもう1つ。それは小さな祠。先ほどの鳥居と同じく草むらのなかにあったり、農家の庭先にあったり。階段を上って覗いてみることができた祠には、三猿を彫った庚申塔が祀られていました。 弁天様や稲荷社にいつも見守られている
ひっそりとした雰囲気の ところが、子の神坂の周辺に「子の神」と名のつく社も、稲荷坂のそばの「稲荷社」も、いくら探し歩いても見つけられません。「宮前区ガイドブック」で、野川村の総鎮守であった野川神明社の由緒に「八坂神社と子の神社を合祀した」とあるのに気づき、もしかしたらこれのことかなあ・・・?
弁天様が迎えてくれる お店を出ると、裏手に鳥居も立っています。なるほど、権六谷戸で祠をよく見かけるわけです。結局見つけられずじまいの稲荷坂の稲荷社も、串一の弁天様と同じように移されて、どこからか人々を見守っているのかもしれません。 07年7月に散歩しました。
文・写真・イラスト:森田奈央 川崎市在住のフリーライター。散歩が好きで、好奇心のおもむくままに日々歩きまわっている。著書に猫を追いかけて歩いた「ネコ路地へ行こう」(小学館文庫)。
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