
午後はここわサロン(喫茶ここわ)
として、気軽に話せる場と
なっています。
障がい児の在宅教育の経験から、障がい者やその家族が、孤立して苦しんでいる場面に多々出会いました。病から来る辛さに加えて、世間の冷たい風とも戦っているようでした。
障がいをもつひとも、心の病をもつ人も、人間関係が苦手な人も、誰もが気持ちよく生活できる地域になってほしい。誰もがありのままの自分を認め、人と人が助け合いながら生きていける地域であってほしい。そのための一歩として、障がいをもつ人を中心に誰もが、自分のことを安心して語れる場、認め合える場があるといいのではないかという思いをもちました。
きっかけは、精神障がい者のボランティアグループ「ボランタス花の木会」活動中に、2006年東京で一つの出会いがありました。「クッキングハウス」と呼ばれるレストランを見学した時、そこには精神障がいを持つ人たちが、生き生きと働く姿がありました。守られて、お世話されているのではなく、それぞれが自分らしく過ごす場所。「不思議なレストラン」と呼ばれている場所でした。
見学したグループのメンバーの中に、「宮前区にも、こんな居場所を作りたい!」という声をあげる者がいて、同じ思いを持っていそうな方に声をかけてみました。当事者(障がいを持つ本人)、家族、ボランティア、地域の人など、教育・医療・福祉などの現場で、活動経験のある方や子どもを育て上げた主婦などが集まりました。
か2007年4月、賛同した12名の有志で設立したのが「宮前平駅前スペースここわ会」です。その名前の通り、宮前平駅に程近い一室にある居場所は、気軽に訪れてほしいという思いを込めて、明るい「ここわ」の看板を出しています。

室内は明るく、
それぞれが
心地よく過ごしています。
ここわの活動は月曜〜金曜日、10時〜17時までオープンしています。
午前中は誰でも参加できる講座、月曜日には、地元産の食材を使った、役員手作りの昼食会を開催。火曜日には仲間と身体を動かすストレッチ、水曜日には「ピアサポート」の時間として、専門の講座を受けた男女のピアサポーターが在駐しています。これは当事者や家族が、自分と同じような苦しみを持った人の話を聞きたい、少しでいいから悩みを分かち合いたい、という時間として喜ばれています。
また、隔週木曜日絵画 手芸、金曜日お菓子作り、月1回歌・ボイストレーニングがあります。多いときは10名ほどの参加者で賑わっています。
これらの講座内容は、利用する人の希望を聞きながら増やしてきています。「私は静かに過ごすのが好き」「私は楽しく賑やかに過ごしたい」という意見でも、曜日を変えることで、それぞれが心地良く過ごせる時間を作れるようにしています。
午後は自由時間として、ここわサロン(喫茶ここわ)を開き、地域の方でも気軽に足を運べる場としています。飲み物(100円)も用意してあります。役員や協力者(スタッフ)もSST(社会生活技能訓練)と呼ばれる研修を受け、自分の表現の仕方や相手の立場に立ち気持ちを理解しようと努めています。
また、年に数回、講演会やクリスマス会などの文化交流会を開催して地域の方々と過ごす機会を設けています。
こうした活動は、2ヶ月に一度「ここわだより」として紹介し、宮前平駅前スペースここわ内や、福祉パルみやまえ、法人アピエ、保健福祉センターなどに掲示してあります。また毎月、月間予定表も配布しています。
外に出ることは怖くないよ。ここに居場所があるよ。いつでも待っているよ。そういう願いをこめて、入り口のドアは開けられ、ガラス戸から室内の様子が見えまるようになっています。今は、ここに来られなくても、いつでも行ける居場所があることを、知ってもらえるだけでもよい。地域の方も気軽にいらして、精神障がいや病気を理解しあえたらと思っています。と、代表が話してくれました。
「ここわ」という名前に「心の和と人の輪を大事に」という気持ちを込めて、障がい者を中心に、誰もが心地良く過ごせる居場所をつくっていこうと、活動は始まったばかりです。一緒に活動して下さる会員、活動を支援して下さる賛助会員も募集しています。自分自身が自分らしく生活する中で、居場所を一緒に作りあげる活動に参加してみませんか?お気軽にお問い合わせ下さい。