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第25回 弁慶の足跡を探して ~二枚橋~

前回に引き続き、今回もまた、弁慶にかかわる場所を探してきました。

二枚橋

1180年源頼朝の挙兵を聞いて鎌倉に向かう義経一行が五反田川を渡ろうとしたところ、橋が腐れて壊れかかっていたので、一行は村人の力も借りて、丸太を並べ縄で縛り土を敷いて橋を作り直し、無事通過したという。その橋を横から見ると「のし餅」を二枚重ねたように見えたことから「二枚橋」と呼ばれるようになったのだそうです。

現在ではでコンクリート造りになっているが、二枚橋と記され、欄干には義経と弁慶の絵柄があるというので、ぜひぜひ行ってみようということに。

歩道橋のあたりまで行けば、なんとかなるさ!
歩道橋のあたりまで行けば、なんとかなるさ!
さて、その二枚橋がよみうりランド方面にあるということで、まずはよみうりランド駅に降りました。

そんな伝説の地なら、地元の人は知っているにちがいない。
と、まずは駅員さんに聞いてみると…

「さあ…聞いたことないですが…あちらに交番があるのでそこで聞いてみたら?」

では次、売店の方にも聞いてみよう

「ごめんなさい、聞いたことないです。あちらに交番があるので聞いてください」

って…最初から交番に聞くべきだったのね。
では、交番できっちり道を教えてもらおう!

と、交番でおまわりさんに聞いてみると、周辺地図を開いてくれたのですが「二枚橋」なんて文字は見当たらない…

「うーん、この交番にきて3年になるけど、聞いたことないなあ?」

でも、インターネットに出てたんです。歩道橋の近くにあるって。

「あー、この歩道橋の向うは麻生区になるから地図がないんだよ…ここ、多摩区だから…ごめんね」。

って、どうなのよ。

結局はインターネットにあった大雑把な資料をたよりに歩いてみることにしました。
橋発見!<br>しかし、弁慶の絵はあらず…
橋発見!
しかし、弁慶の絵はあらず…
もはや橋だったのかどうかも不明。
もはや橋だったのかどうかも不明。
でも、川はたしかにある。
でも、川はたしかにある。
川をたどれば、きっと橋もあるはず!
川をたどれば、きっと橋もあるはず!
まさに「ニマイバシ」!!!
まさに「ニマイバシ」!!!
たいした距離でもないくせに、この夏の猛暑ぶりにもうへとへと…

どこか涼しいところで休憩したいと思っていたら、おお!なんと!

はっきりとガラスにかかれている文字は「ニマイバシ」。

近くにあるにちがいない!!
お店の方に聞いてみよう!
いろいろ並んでるけど、どれにする?
いろいろ並んでるけど、どれにする?
こんにちは~!

店の涼しさに天国を感じる…ふぁ~~~~~

いやいや、そうじゃなくて。
二枚橋のこと聞かなくちゃ。

このお店の名前は、弁慶の「二枚橋」からきてるんですか?

『はい、そうです。二枚橋のすぐ近くなもので』。




やったー!

橋はすぐ近くなんですね?

『その角を曲がるとすぐですよ』

ありがとうございます!
感激です! 記念にお菓子買います!
「ニマイバシ」は店の名前だけで、その名のお菓子があるわけではないそうです。
「ニマイバシ」は店の名前だけで、その名のお菓子があるわけではないそうです。
では川崎名物の太郎最中(唐辛子風味)を買ってみよう。
では川崎名物の太郎最中(唐辛子風味)を買ってみよう。
二枚橋の場所を教えてくれて相当嬉しかったので店の外観も紹介!
二枚橋の場所を教えてくれて相当嬉しかったので店の外観も紹介!
二枚橋がすぐそこ、とわかっただけで、まるで体もリフレッシュ!

生ぬるいスポーツドリンクを飲み干して、さあ橋へ!
何か意味があるのかもしれないが、そこは調べず。
何か意味があるのかもしれないが、そこは調べず。
この信号を曲がれば橋があるとわかり余裕が出たのか、ガードレールに鳥と魚がいることを発見。
この鳥にも愛着がでてきたりする。
「史跡 二枚橋」と<br>以前はかかれていたらしき立て札。
「史跡 二枚橋」と
以前はかかれていたらしき立て札。
わお! あったあった!

ほんとに曲がってすぐのところにありましたよ。二枚橋。

立て札はかなりボロくなっていて、「史跡 二枚橋」と書かれていたらしいあとと、「はいってはいけません」的な注意が書かれたあとが見られる。塗りなおして使いまわしていたようです。エコ。
しっかり書かれている「二枚橋」。
しっかり書かれている「二枚橋」。
弁慶と義経の立派なレリーフ。
弁慶と義経の立派なレリーフ。
道の反対側にもちゃんとレリーフ。
道の反対側にもちゃんとレリーフ。
橋の由来もちゃんと書かれていました。<br>うん、史跡らしい!
橋の由来もちゃんと書かれていました。
うん、史跡らしい!
二枚橋の由来

治承4年(1180)の秋、源頼朝が平家を滅ぼそうと旗揚げをした折に、弟の義経が奥州の平泉から弁慶や伊勢の三郎・駿河の次郎たちを従えてかけつける途中ここを通りかかり当時の橋が粗末なものであったので、弁慶たちが馬も通れる橋に造りなおした。その橋は丸太を並べた上に土を盛ってあり、横から見るとのし餅を二枚重ねたように見えるので二枚橋と名付けられた、といういい伝えが残っている。(高石町会)
ありがとう、二枚橋。
ありがとう、二枚橋。
史跡とは言っても、灯台下暗しで、地元の人は知らないことも多いんだね。もしかしたら、自分の家の近くにも、ほんとはすごい史跡があったりするのかも?

もう一度地元を知ろうという気持ちにさせてくれた「二枚橋」。
表彰します!
二枚橋
麻生区西生田1丁目
高石歩道橋近く