地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、川崎市宮前区の地域ポータルサイト「宮前ぽーたろう」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

川崎市宮前区の地域ポータルサイト「宮前ぽーたろう」

技連協活動レポート

くしの日チャリティーカット&ヘアーショー

青少年育成事業に届けられる美容師さんと川崎市民の善意

提供:川崎市技能職団体連絡協議会

94を「くし」と読む語呂合わせから、9月4日が「くしの日」と制定されたのは昭和53年のこと。その日にちなんで9月15日(火)に川崎地下街アゼリアで、川崎美容組合と中原美容組合の美容師さんが中心となって「くしの日チャリティーカット&ヘアーショー」が開催されました。

当イベントは美容業界の活性化やアピールの場として平成2年から毎年とり行われ、今年で20回目を迎えます。地域にすっかり定着し会場に訪れる人も年々増えてきていますが、もの作りで栄えた川崎の伝統を絶やさないため技能職者の応援や後継者育成を積極的に支援してきた川崎市も、イベント告知などのPRをはじめとしたサポートをしています。市と市の技能職者の協働の作業としても意義ある行事だといえます。

青少年育成事業のためのチャリティーカット

川崎美容組合の多田野哲生さん。多田野さんはこのイベントの責任者として3か月前から準備にとりかかってきました。
川崎美容組合の多田野哲生さん。多田野さんはこのイベントの責任者として3か月前から準備にとりかかってきました。
イベントは10時半から20時まで行われるプロの美容師によるチャリティーカットと、設置された特設ステージでのヘアーショーなどのステージの2本立てで進行しました。

「チャリティーカットの募金先は年ごとに阪神・淡路大震災、交通遺児基金などそれぞれですが、3年前からは青少年育成募金のチャリティー活動を目的としています」とチャリティーカットの趣旨を話してくれたのは川崎美容組合の多田野哲生さん。多田野さんは第3回からこのイベントに携わってきました。今回は責任者として3か月前から下準備にとりかかるなどしてイベントを切り盛りしています。

「若手美容師さんの育成の手助けになればというのもこのイベントの目的の一つ。若い美容師さんたちと一緒にイベントを盛り上げながら、例年より少しでも売り上げをあげて青少年育成事業に役立てればうれしい」美容界の活性化や若手育成のためにこれからもイベントに携わっていくという多田野さん、自ら司会を務めるなどしながら若いスタッフと楽しく汗を流していましたが、来年も新しい趣向を取り入れて今年以上のものができればと抱負を語ってくれました。
ステージを見ながらのチャリティーカッット。川崎が誇る一流美容師さんの手によって30分で大変身できるとあって大盛況でした。
ステージを見ながらのチャリティーカッット。川崎が誇る一流美容師さんの手によって30分で大変身できるとあって大盛況でした。
チャリティーカットは1000円以上(眉カットもあり500円以上)の募金で一流美容師さんにお好みのヘアーカットをお願いすることができます。時間は30分程度。美容師の先生は2時間ずつに分かれて1人が3人くらいを目安にカットをします。実際にカットする先生は10数人ですが、お手伝いの人もふくめると100人以上が携わります。終了までには300人くらいの善意が見込まれるとのこと。

平日(美容院の定休日に開催されるため)のせいかカットの順番を待つ椅子には主婦らしき姿が多いように見うけられましたが、昼食時にはOLや男性会社員も食事時間を切りつめて参加していました。その日、たまたま友人と地下街アゼリアで待ち合わせていたという市内在住の主婦は、

「このイベントのことは以前から知っていましたが、今日が開催とは知らなかった。偶然です。お手軽な料金だし、ぜひカットしてもらいます」 と友人とふたりで早速、整理券を受け取ると順番を待つ椅子に。川崎が誇る美容師さんに安価でカットしてもらえるということもありチャリティーカットは大盛況。今年も多くの人の善意が青少年育成事業のために届けられます。

「ゆかた」と「祭り」をテーマにしたヘアーショーに大きな拍手

2回目のヘアーショーは「祭り」がテーマ。テーマをイメージしてあらかじめ創ってきた形に舞台で手をくわえながら整えていきます。
2回目のヘアーショーは「祭り」がテーマ。テーマをイメージしてあらかじめ創ってきた形に舞台で手をくわえながら整えていきます。
特設ステージで13時から2回目のヘアーショーがはじまりました。「ゆかた」をテーマにした11時からの1回目につづき、2回目は「祭り」。協賛者でもある関東美容学校の男性を含む6人の学生がお祭りのはっぴ姿でモデルをつとめました。ヘアーショーでお披露目されるヘアースタイルは、テーマをイメージしてあらかじめ形を創っておき、舞台では手をくわえながらそれを整えていくプロセスを見せます。あくまで日本の伝統姿をそこなわない現代的なおしゃれな髪型ができあがっていくにつれ、前列に陣取った集団から励ましの拍手やかけ声がさかんに送られます。モデル役のクラスメイトの応援とチャリティー活動にかけつけた関東美容学校のみなさんです。見物の人のあいだからも称賛の笑いが。子どもたちもときおり同意を求めるようにお母さんの顔をふりかえりながら、うれしそうにステージ上の「変身」を見つめていました。
ヘアーショーのモデルは関東美容学校の学生さんがつとめました。ステージの最前列には応援のクラスメイトが陣取り激励の声をかけていました。
ヘアーショーのモデルは関東美容学校の学生さんがつとめました。ステージの最前列には応援のクラスメイトが陣取り激励の声をかけていました。
応援のクラスメイトの前できめのポーズ。
応援のクラスメイトの前できめのポーズ。
ヘアーショーのあと関東美容学校のみなさんは地下街を行く人に青少年育成事業への募金の呼びかけを行いました。
ヘアーショーのあと関東美容学校のみなさんは地下街を行く人に青少年育成事業への募金の呼びかけを行いました。
ヘアーショーが終わると関東美容学校のみなさんは地下街に一列にならび、ショッピング客や通行人へむけて青少年育成事業募金のお願いを。応援団の一人S君は、

「友だちが出演するというので参加しましたが、会場の雰囲気に自分も美容師としてがんばらなくてはという気になりました。自分たちの呼びかけでチャリティーの募金が少しでもふえればうれしい」

と話してくれました。美容業界はともあれ、とかく後継者不足がいわれがちな技能職ですが、募金を呼びかけるそんな彼らの地下街に響くはつらつとした声は明るい未来を感じさせてくれるようでした。

デジタルパーマ・ウイッグステージ

デジタルパーマで髪の半分を仕上げて残りの部分と比較、その効果を実演しました。
デジタルパーマで髪の半分を仕上げて残りの部分と比較、その効果を実演しました。
15時からはデジタルパーマ・ウィッグステージがおこなわれました。まず、ウィッグステージでは部分、全体、前髪、ハーフと4種類それぞれのウィッグを4人のモデルさんにつけてもらいそれぞれの効果とオシャレ度を演出しました。素材は化繊でできていてとても軽く、通気性とフィット感にもすぐれているとのことです。実演を見ていても手軽にとりつけられていくようすがよくわかります。 

デジタルパーマは、雑誌モデルの蛯原友里さんのデジタルパーマを使った髪形が若い女性の間で評判になったこともあり、人気をよんでいます。このステージでは東西線沿線で7店舗を展開する美容師さんがモデルさんを使ってデジタルパーマの実演をしました。スタイリングの再現性の良さやお手入れが手軽にできる利便さを説明。デジタルパーマは乾いたときにカールがきれいにでるそうで、持ちも普通のパーマでは2ヵ月くらいだそうですが、デジタルパーマは5ヶ月くらいきれいな状態を維持できるとのこと。
部分、全体、前髪、ハーフと4種類それぞれのウィッグ。
部分、全体、前髪、ハーフと4種類それぞれのウィッグ。
ステージ上では4人のモデルさんが実際にそれぞれ4種類のウィッグをつけて効果を実演。
ステージ上では4人のモデルさんが実際にそれぞれ4種類のウィッグをつけて効果を実演。

キッズダンスステージ

地域の子供たちによるダンスも披露されました。
地域の子供たちによるダンスも披露されました。
本格的なヒップホップも。競技会で賞もとったことのあるふたり。レベルの高さはお世辞ぬきで一見の価値がありました。
本格的なヒップホップも。競技会で賞もとったことのあるふたり。レベルの高さはお世辞ぬきで一見の価値がありました。

川崎フロンターレ田坂選手もふろん太クンと一緒に参加

ふろん太クンとともに川崎フロンターレMF,<br>田坂祐介選手が登場。
ふろん太クンとともに川崎フロンターレMF,
田坂祐介選手が登場。
夕方5時、川崎フロンターレの応援歌とともにステージに登場したのはマスコットのふろん太クン。見てのとおりモチーフはイルカです。ふろん太クンにつづいてステージ上に登場したのは川崎フロンターレのミッド・フィルダー、田坂祐介選手です。次世代中心選手として期待をかけられている田坂選手を身近で見ることができて、参加者は大よろこび。

サイン会も行われ、抽選で1名にフロンターレのユニフォームが。ゲットしたのは若い女性。田坂選手からその場でユニフォームの背中にサインを書いてもらいご満悦でした。

来年もたのしみです

着付けの実演。全員がプロのモデルさんです。仕事帰りの皆さんもその華やかさにおもわず足をとめ目がくぎづけに。
着付けの実演。全員がプロのモデルさんです。仕事帰りの皆さんもその華やかさにおもわず足をとめ目がくぎづけに。
イベントをお手伝いしていた美容師さんから「ぜひ見ていって」とおすすめされた着付け、ブライダルステージは、全員がプロのモデルさん。地下街アゼリアがさながらファションショーのような華やかさにみたされました。18時からはじまったため、通りかかった仕事帰りの皆さんも思わず足をとめ見入っていました。盛りだくさんの催しものでたのしさいっぱいの時間を過ごせた本日のイベントもこのステージでおしまい。盛りだくさんの催しものを見て、このイベントが地域にすっかり定着し、これに参加するために遠方から来るひともいるということが納得できた1日でした。来年もたのしみです。

人気のキーワード