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市民活動情報

第30回 自主学童保育ささのはクラブ

野川こども文化センターで、約20年間続いていた学童保育。地域の人との触れ合いを楽しみながら、地域に見守られ育ってきた子どもたち。川崎市で学童保育が終了しても、昔ながらの保育を願う声が、保護者、地域から集まり、それまで見守ってくれた指導員2名が引き続き見守る、自主学童保育ささのはクラブを2003年3月開設しました。
指導員がお手本を見せて、1年生から包丁で調理します。
指導員がお手本を見せて、1年生から包丁で調理します。
野川地域を中心に、近隣の小学校から約40名の子どもたちが放課後集まり、お迎えまでの時間を一緒に過ごします。慣れない1年生の頃は、指導員が学校まで迎えに行き、安全を守ります。夏休みを終える頃には、下校時間が重なると、同じ学校の上級生が、下級生を見守りながら帰ってくるという姿もあり、兄弟のような関係が育っていくそうです。
学校から「ささのはの家」へ帰り、指導員が引率し外に出て、徒歩数分の野川こども文化センター(以下、野川こ文)へ向かいます。野川こ文には地域の子どもたち遊びにきていて、到着した頃にはさらに賑やかな声が響きます。全員4時間下校の水曜日には、子どもたちが作る「手づくりおやつの日」があります。それぞれ自分の包丁が用意され、切る物も1年生は柔らかい物、2年生は少し硬い物、3年生以上は皮むきなど難しい物など分けて担当しています。こうして友達と一緒に料理や、縫い物などを指導員から学び、その腕前をキャンプやお楽しみ会で披露しています。
プレイパーク一杯に、子どもたちの楽しそうな姿が広がっていました。
プレイパーク一杯に、子どもたちの楽しそうな姿が広がっていました。
放課後は、指導員や子どもたちの手づくりおやつを食べ、後はお迎えの時間までそれぞれ自由に過ごします。宿題をする、本を読む、おしゃべりを楽しむ、そして、野川こ文のプレイパークで思い切り遊ぶ子どもたち。ここでは学校や学年に関係なく、みんなが同じ「ささのはクラブの仲間」として遊びます。ドッジボール、木登り、生き物観察、おままごとなど、時間を忘れるくらい楽しんでいました。室内、屋外と、子どもたちがいる所では必ず指導員が見守ります。
子どもたちが協力して炒りたて大豆を石臼で挽き、餅つき用のきな粉を作りました。
子どもたちが協力して炒りたて大豆を石臼で挽き、餅つき用のきな粉を作りました。
年間を通して、長い時間を過ごす子どもたちの楽しみとなっているのが行事です。夏の親子キャンプでは、子どもたちだけでカレーを作り、親から離れて眠ります。3月には4年生以上の高学年だけで指導員とお泊り会を開催し、少しだけ大人になった子どもたちと、夜、ゆっくり語り合うこともあるそうです。この他にも、毎月、指導員と子どもたちで行う行事などもあり、それぞれに目標を持つ事で、毎日の時間にメリハリがつくそうです。毎年1月には入会説明会と同時に、昔ながらの餅つきもイベントも開催しています。
子どもを預ける場、という保育場所ではなく、子どもも保護者も地域の中で一緒に育っていく場として、学童保育は存在しています。その分、月に1度の保護者会や、イベント時のお手伝いなど保護者の出番も多くありますが、指導員と、保護者同士の顔が見える関係も、子育ての中で大切だと考えています。一緒に子どもたちを見守る指導員も募集しています。入会、見学はいつでも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。ささのはクラブでは、地域の中で育つ子どもたちの笑顔を、これからも見守り続けたいと思っています。
自主学童保育ささのはクラブ
お問い合わせ
電話/FAX 044-777-7240
携帯 090-6143-5298(平日12時半・学校休校日8時半~19時まで。)