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技連協活動レポート

てくのかわさき技能フェスティバル 2009

ものづくりの楽しさを見て、触れて、体験してみませんか?

提供:川崎市技能職団体連絡協議会

てくのかわさき技能フェスティバル 2009 開催!

ものづくりの楽しさを見て、触れて、体験してみようというキャッチフレーズのもと、9月27日(日)“てくのかわさき技能フェスティバル 2009”が開催されました。

晴れ時々曇りのすごしやすいお天気に恵まれ、約3,000人の皆さんが、当日会場に来場されました。


午前10:00 実行委員長山本さんの開会の挨拶、技連協会長若月さんの挨拶に続いて、集まった皆さんと平成22年10月に神奈川県で開催される第48回技能五輪全国大会・第32回全国障害者技能競技大会(大会愛称:技能ルネッサンス!かながわ2010)“のイメージキャラクター「かもめん」も一緒に開催を祝って“乾杯!”
楽しい一日が始まりました。

会場となった「てくのかわさき」(川崎市生活文化会館)に各技能職種からプロの職人さん21団体・かわさきマイスター20名が集い、それぞれの技を簡単に・わかり易く・楽しみながら体験できるコーナーやプロの技の実演・作品の展示・相談コーナーなど工夫を凝らした多彩な内容を用意して皆さんをお迎えしました。
体験コーナーは、のこぎりの使い方を職人さんが教えてくれた建設労働組合の「丸太切り体験」や、高い所でちょっと怖かった?広告美術協会の「高所作業車体験」など危ないからとなかなか経験出来ない作業や、畳の原料のイグサを使った畳組合の「ストラップ作り」や壁塗りの材料を使った左官業組合の「光る泥団子作り」など、普段触リ慣れない材料を使って手で作りあげる楽しさを味わえる体験など多種にわたり、合計17教室になりました。

その中にはマイスターが指導する体験コーナー、鍼の体験・相談コーナーや着付け講習会、理容・美容各協議会のコーナーなど大人の方に人気の教室もありました。
その他、餅つきマイスターの特製カレーの販売などもあり“小さいお子さまからお年寄りまで、どなたでも楽しめる催し”となりました。

「かもめん」です。ヨロシクね!
「かもめん」です。ヨロシクね!

開催にあたって主催者からの挨拶

実行委員長 山本知男さん 

昔から伝えられてきた物づくりの現場から後継者がいない、又、育たないということが言われている中今回のてくのかわさき技能フェスティバル 2009では、特に子どもたちに物づくりの楽しさを知ってもらい、技能職種に興味を持ってもらおうとさまざまな体験コーナーを用意しました。各分野のプロの職人さんたちが、普段は見る事が出来ない仕事を、目に見える形で、その一部を体験できるように工夫しています。
技能フェスティバル以外にも各分野のプロの職人さんが川崎市の中学校に出向き、技能職者の技を身近に学ぶことが出来る機会を設けるなど後継者育成事業に積極的に取り組んでいます。
本日は、川崎市が平成9年から始めたかわさきマイスターの認定者のうち20名も参加し、各々の技術・作品を発表しています。
川崎市がお手本にした‘ドイツのマイスター’のように市民の皆さんに認知され技能職を目指す若者が増えるよう、今後もこういう会を通じて広く市民の方に知ってもらいたいと考えています。

川崎市技能職団体連絡協議会 会長 若月偉男さん 

今回の来場者はリピーターが非常に多く、この日を心待ちにしてくれた人が多いように感じます。
後継者育成には直接つながらないかもしれませんが、自分で作らなくても出来ているものがある世の中で、自分で作る!物づくりの原点に子どもたちが興味を持っていただければうれしいですね。
時代の流れが速いので、私のやっている塗装でも一人前になるには5~10年かかり後継者育成にとても間に合わなくなっています。
美容、鍼、マッサージなど一部で増えている所もありますが、多くの技能職種については、入ってくる若者が少ないのが現状です。
大量生産・大量廃棄、安い物を使い捨てではなく、少し値段が高くても手作りのものを愛着を持って長く使っていただきたいと思います。
10月30日から開催される市民祭でも各団体が趣向を凝らしたものを考えていますので、ぜひご来場ください。

各会場ではたくさんの催しが行われました。

玄関前広場では

広場では、焼き鳥・焼きそば・フランクフルト・ポテトフライ・飲み物などが準備され、良い香りが漂い開会式が終わるやいなや買いに走る人もいました。子どもたちは輪投げやスタンプラリー、体験コーナーに…。
広場では、大学の相撲部の皆さんによる餅つきも行われ、子どもたちも一緒に餅つき体験をさせてもらっていました。

さっそく投げ輪へ
さっそく投げ輪へ
相撲部のお兄さんと一緒に餅つき
相撲部のお兄さんと一緒に餅つき

各団体のコーナーでは

プロの技術を持った職人さんたちが、物づくりの楽しさを体験してもらおうと、大人も子どもも楽しめる体験コーナーを用意していました。
どのコーナーでも、体験している子どもたち(大人も)が夢中になって楽しそうにチャレンジ。
子どもたちの真剣な眼差しは、キラキラ輝いていました。

石やボードに模様や色をつけて
石やボードに模様や色をつけて
丸太切りに挑戦
丸太切りに挑戦
光る泥ダンゴ、<br>ぴかぴかに磨いて!
光る泥ダンゴ、
ぴかぴかに磨いて!
銅版のペンダント、<br>最後の磨きに力が入ります
銅版のペンダント、
最後の磨きに力が入ります
井草でストラップ作り、<br>大人でも難しそう
井草でストラップ作り、
大人でも難しそう
陶芸体験、<br>うまく出来たかな
陶芸体験、
うまく出来たかな
いす作り、マンツーマンで<br>職人さんも大活躍
いす作り、マンツーマンで
職人さんも大活躍
デザインタイル貼り、<br>みんな夢中です
デザインタイル貼り、
みんな夢中です

体験したちびっこたちに感想を聞きました!

ともき君:むずかしかった。おじさんが釘を持って、僕がとんとん。ママも手伝ってくれた。大きくなったらウルトラマンエースになりたい。でも、とんとんする人もおもしろいな。     
ともき君:むずかしかった。おじさんが釘を持って、僕がとんとん。ママも手伝ってくれた。大きくなったらウルトラマンエースになりたい。でも、とんとんする人もおもしろいな。     
咲ちゃん:のこぎりは家で手伝ったり、学校で使ったことがある。まっすぐ引けた。大工さんの仕事に興味が出た。           <br>結衣ちゃん:大変だった。力がとてもいる。手が真っ赤になった!        
咲ちゃん:のこぎりは家で手伝ったり、学校で使ったことがある。まっすぐ引けた。大工さんの仕事に興味が出た。           
結衣ちゃん:大変だった。力がとてもいる。手が真っ赤になった!        
ゆかりちゃん:簡単だった。作るのは楽しかった。大きくなったら洋服を作る人になりたい。<br>まみちゃん:むずかしかった。お花のところが楽しかった。       
ゆかりちゃん:簡単だった。作るのは楽しかった。大きくなったら洋服を作る人になりたい。
まみちゃん:むずかしかった。お花のところが楽しかった。       
こう君:うまく作れなかったけど、おじさんが丸くするの手伝ってくれた。楽しかった。黒色も好きだったけど、青色にした。      
こう君:うまく作れなかったけど、おじさんが丸くするの手伝ってくれた。楽しかった。黒色も好きだったけど、青色にした。      
ゆうた君:ペンダント、気に入った。こすってぴかぴかにするところは大変だったけど、楽しかった。          
ゆうた君:ペンダント、気に入った。こすってぴかぴかにするところは大変だったけど、楽しかった。          
まりあちゃん:大変だった。でも、トンカチでたたくところをおじさんが手伝ってくれたのでうまく出来た。大切にします。       
まりあちゃん:大変だった。でも、トンカチでたたくところをおじさんが手伝ってくれたのでうまく出来た。大切にします。       

大人も大満足

大人も楽しめ、ためになったコーナーもたくさんありました。
着付けの講習会、鍼・マッサージ実演・体験コーナー、和布を使った小物の展示販売、ヘアースコープによる毛髪診断、遠赤外線の出る温熱器を体にあて、血行を良くしコリや冷え等を改善するスーパー温熱体験、洋服の展示販売、そして圧巻のマイスターの実演・展示コーナー。
大人の方がたくさんいらして、どんどん体験していました。

鍼の扱い方、鍼の体験も<br>出来ました
鍼の扱い方、鍼の体験も
出来ました
気持ちよさそう!
気持ちよさそう!

確かな技術の継承を

大工学校の訓練生の実演
大工学校の訓練生の実演

確かな技術を持つ職人さんだから出来る精密な作品の展示・販売。
信頼できる職人さんだからこそ、普段気になっていた事を相談する様子もあちこちで見られました。
15歳から体験も入学もできる職業技術学校、技術を習得しプロを目指すための学校への案内や相談も受け付けていました。
また、訓練生が真剣に実演をしているコーナーもありました。

建具を作る技術でぴったりに仕上げられた<br>組み木細工
建具を作る技術でぴったりに仕上げられた
組み木細工
オリジナルの機械で金属をハートの形に抜いて
オリジナルの機械で金属をハートの形に抜いて

“楽しく、けがのないように”と開会式の挨拶であったように、物づくりの楽しさを伝え、てくのかわさき技能フェスティバル 2009は無事終了しました。
小さいこども達がたくさん来場し、のこぎり・トンカチなど危ないと思われる道具を使っても事故がなかったのは、指導に当たった職人さんたちの確かな指導と、心配りがあったからこそだと思います。
また、大人に対するようにきちんと指導してもらう。これで子どもたちが物づくりに夢中になったのではないのでしょうか。
参加した子どもたちは、みんな楽しかったと感想を言ってました。
横断幕の“楽しかったかな、また来てね”の言葉に送られた子どもたちは、来年も楽しみに待っていてくれることと思います。