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技連協活動レポート

2011 「技能者に学ぶ」職種別講義

技連協が講師を派遣、東高津中15職種、生田中14職種

提供:川崎市技能職団体連絡協議会
 

「技能者に学ぶ」職種別講義

技連協が東高津中15、生田中14の職種に技能職者を講師派遣

川崎市技能職団体連絡協議会(技連協)主催による「技能者に学ぶ」職種別講義(指導)が2011(平成23)年2月22日、川崎市立東高津中学校(午前)と、同生田中学校(午後)で行われました。

阿部市長が初視察

生田中学校の造園工で、生徒たちを激励する阿部市長(右)。後ろは技連協の若月会長
生田中学校の造園工で、生徒たちを激励する阿部市長(右)。後ろは技連協の若月会長
「技能者に学ぶ」職種別の講義は、川崎市と連携して活動をしている技連協が2000(平成12)年度から、市内の小学校・中学校を対象に行っている後継者を育成する事業の一環として開いてきたものです。
この日の講義には、東高津中学校の3年生106人、生田中学校の1年生166人が参加しました。
講師陣には、技連協加盟の15種(東高津中学校15種、生田中学校14種)から東高津中学校で61人、生田中学校で57人が参加しました。この中には、川崎の技術・技能者の最高峰である「かわさきマイスター」に認定されている人たちもいます。
阿部孝夫市長が生田中学校での講義に訪れ、技連協の役員、講師にお礼を述べ、受講している生徒たちを激励しました。
市長が、技連協主催で行われた「技能者に学ぶ」職種別の講義を視察したのは初めてでした。

進路・職業選択の指針に

手作りの看板で技能職者を迎える生田中学校
手作りの看板で技能職者を迎える生田中学校
職種別講義(指導)は、技連協の技能職者を中学校へ講師として派遣し、技能職者が長年培ってきた技術・技能の体験を伝えます。生徒は、その体験をしながら学習をします。
この講義は、生徒の進路や職業について考える動機付けを図るとともに、技能職についての理解を深めることを目的として実施するものです。
この日、東高津中学校では卒業式を間近に控えた3年生、生田中学校では1年生が受講しました。
生徒たちは、それぞれ希望する職種を選択して、その道のプロたちから具体的な仕事の内容を聞き、また実際に作業を体験しながら、技能の奥深さと、将来の職業選択への予備知識を学びました。

ものづくりの大切さ学ぶ

講師を紹介する東高津中学校の開会全体会
講師を紹介する東高津中学校の開会全体会
東高津中学校では午前9時半に、また生田中学校では午後2時に、それぞれ講師陣と生徒たちが体育館に集合し全体会を開きました。初めに技連協の山本知男後継者対策委員長が生徒たちに講師陣を紹介した後、この日の講義の意義などを話しました。その中で山本委員長は、ものづくりの大切さを説き、「講師として、きょう指導してくれる技能者の方たちがいかに社会のために役立つものをつくってくださっているか」など、技能職について分かりやすく説明しました。そして、「将来の職業選択を考える時のプラスにしてほしい」と訴えました。これを受け両校の生徒代表が「技能者の皆さん、よろしくお願いします」とあいさつをしました。
この後、職種ごとに準備された教室に分かれ、各職種の仕事内容などの紹介を交えながら、実技などの体験を行いました。

講師を派遣した団体と人数

(1) 造園工(川崎市造園建設業協同組合、県造園業協会川崎南支部、同北支部・3人)
(2) 美容師(川崎市美容連絡協議会、5人)
(3) 理容師(川崎市理容協議会、2人)
(4) 塗装技能士(川崎塗装工業会、5人)
(5) 電気技能士(市内電気設備業連絡協議会、4人)
(6) 石工職(川崎石材商工業組合、5人)
(7) 表具経師(川崎インテリア表具組合、5人)
(8) 和裁師(県和服裁縫協同組合川崎支部、3人)
(9) 洋裁師(川崎洋装組合、4人)
(10) 着付士(川崎着付士協会、4人)
(11) 建築設備職(川崎市管工事業協同組合、5人)
(12) 広告美術職(県広告美術狭隘川崎支部、3人)
(13) 生花職(県成果小売商協同組合川崎北支部、1人)
(14) 大工職(川崎建設組合連合会、5人)
(15) ガラス職(川崎市板硝子商工業組合、5人=東高津中学校のみ)

各講義のリポート

(1)造園工

マイスター・井上さんの助言を受けながら「四つ目垣」つくりをする東高津中学校の生徒たち
マイスター・井上さんの助言を受けながら「四つ目垣」つくりをする東高津中学校の生徒たち
竹の棒と竹の棒をシュロの縄で縛り付ける「四つ目垣」作りに挑みました。
生徒たちは、講師から教わるのですが、なかなか竹の棒を安定できず苦戦しました。手をとって助言していた平成20年度認定かわさきマイスターの造園士・井上衛さんは「縛り方が課題だったが、全員が縛れるようになりました。みんな、まじめに講義を受けてくれたので、とてもやりがいを感じましたよ」とお話してくださいました。
生徒たちは、長方形のスペースに石を配置する庭のつくり方も、講師の助言を聞きながら白い石を敷き詰めた箱の中に石を置いて学びました。
生田中学校では、阿部孝夫市長が訪れ、「がんばっているね」と生徒に声をかけながら、「四つ目垣」つくりをみました。

(2)美容師

東高津中学校では、生徒は、はさみ、くし、ドライヤーなど美容道具の種類、持ち方、使い方を体験したり、ウィッグ(マネキン)を使用してのカット体験とロット巻き、スタイリングの仕方などを学ぶことと、自分の願いを実現させるためのミニ・レクチャーを講師から受けるコーナーに分かれました。
生田中学校では、DVDを使って美容師の仕事が紹介され、「美容師になるには」など、分かりやすいイラスト入りのレジュメも配布されました。
生田中学校では、女性講師が、視察に訪れた阿部孝夫市長の前で、着物姿の女性モデルの帯の着付けを披露しました。
東高津中学校、生田中学校とも、講師と生徒が和気あいあいの雰囲気で講義が行われました。


(3)理容師

講師は初めに、理容師の仕事とは、また理容師になるためにはどうしたらよいかなど基礎的なことを分かりやすく紹介しました。
実技では、はさみ・くしなどの道具の種類や持ち方、使い方の体験をする一方、ウィッグ(マネキン)を使用しカットの体験や爪の艶(つや)出しなどが行われました。
生田中学校では、講義の途中で、阿部孝夫市長が来訪し、視察しました。講義の終わりに女性講師が、「ストレス社会の中で、理容師にはエステの技術も必要です。どうぞスタイリストを目指してがんばってください」と生徒を応援していました。


(4)塗装技能士

塗装する生徒を激励する阿部市長(右端)
塗装する生徒を激励する阿部市長(右端)
塗装用の白の作業服で身を包んだ生徒たちは、講師の一言ひとことにうなずきながら、ペンキを木に塗りました。
東高津中学校での講義後、講師が「みんな、一生懸命、講義を受けてくれてありがとう。社会人になったとき、きょうの体験を思い出して、がんばってください」と生徒に励ましの言葉を贈りました。
生田中学校では、阿部孝夫市長を前に生徒たちが懸命に塗装の実技に挑みました。男子生徒は「初めのうちは、自分の思っているとおりの色が出なくていらいらしましたが、先生に教えてもらい、思いとおりのきれいな色が出るようになって、とても楽しかった。塗装の仕事もなかなかいいなと思いました」と話していました。


(5)電気技能士

電気の基礎を学ぶ東高津中学校の生徒
電気の基礎を学ぶ東高津中学校の生徒
講師が模型を使って電気の流れなど基礎知識を講義しました。仕事での体験を交えての話に生徒は聞き入っていました。
ドライバーなど器具を使用しての実技は延長コード作り。多くの生徒が電線の皮膜はがしに対し、「むずかしいな。うまくできない」(生田中学校男子)といい、手こずっていました。
生徒たちは講師の手助けも得て、コードを作り上げました。
講師の1人が「3年生の子(東高津中学校男子)の中に『将来のことを考えて(講義を)受けた』という子がいました。どの子も真剣に勉強をしていましたよ」と話していました。


(6)石工職

表札を作る東高津中学校の生徒たち
表札を作る東高津中学校の生徒たち
講師が最初に、石工の仕事について紹介しました。そして、「思いを石に叩き込んでください」と話しながら、表札用の石材と鏨(たがね=鋼鉄製ののみ)と、かなづちを生徒全員に手渡しました。
生徒たちは自分の名前や好きな言葉を石材に下書きし、彫る作業に入りました。そばで講師が〝お手本〟を見せながら、かなづちや鏨の使い方を助言しました。生徒たちは、コツコツと小気味いい音を教室に響かせながら、1ミリ1ミリ彫っていきました。
東高津中学校の男子生徒は出来上がった表札をみつめながら「石工の仕事ってきついけど、おもしろいし、やりがいあるな」といいました。

(7)表具・インテリア職(表具経師)

最初に表具経師の仕事や歴史、インテリアの仕事内容が紹介され、その後、ベニア板に和紙を糊(のり)付けし、紐(ひも)を通して色紙掛けを作る実技が行われました。
表具経師という言葉自体、生徒たちにはなじみが薄く、ほとんどが初めての体験でした。
東高津中学校、生田中学校の両校とも生徒たちは、講師の説明に熱心に耳を傾け、慣れない手つきながら糊付けに挑戦し、好みの色紙を選んでシンプルでも立派な色紙掛けを作りあげていました。
東高津中学校男子生徒の1人は、「刷毛(はけ)とぼかしで出来上がりました。糊付けが難しかったけど、楽しかったです」と感想を述べていました。


(8)和服裁縫職(和裁師)

東高津中学校の講義には、男子生徒2人を含む8人が参加、また生田中学校では、女子生徒5人が参加しました。
和裁師の仕事内容が紹介されました。女長着名称完成図をもとに鯨尺(寸法)についての説明がありました。
講師によると、旧尺貫法である独特の寸法、鯨尺は和裁の仕事ではまだ健在で、その使い方を知ることが大事と生徒に教えていました。生徒たちは実技で、縫い針の持ち方や縫い方など和裁の基礎技術である運針と和布を使った小物づくりを体験しました。
業務用の縫い針は一般に家庭で使う縫い針よりも細いため、日常、針を使うことがまれな生徒たちは苦戦しながらも一針一針ていねいにチャレンジしていました。また、講師は海外縫製品と日本の縫製技術の差を説明し、日本の縫製技術の素晴らしさを説明していました。


(9)洋裁師

講義は東高津中学校、生田中学校とも被服室で行われました。
洋裁師の仕事が紹介された後、もともと実習用の教室でミシンなどの道具は揃っているので、すぐ実習が始まりました。
ミシンがけの基本操作とアイロン掛けを中心に実習したほか、ミシンを使っての巾着(きんちゃく)袋作成、手縫いによるボタン付け、裾(すそ)のまつり方などを体験しました。
受講した東高津中学校の女子生徒の1人は、「細かい作業で大変でしたが、楽しかったです。巾着は角を作るのが難しかったです」と笑顔でした。一方、生田中学校の女子生徒に巾着の角作りはどうでしたかとの質問に「それほどでもなかったです」の答えが返ってきました。


(10)着付士

講義は東高津中学校、生田中学校とも和室で行われました。
生徒たちは講師から着付士の仕事についての説明を受けたあと、着物の種類や用途、マナーなどを学びました。実技では浴衣の着付、着物のたたみ方などを中心に、着付士の実際の仕事ぶりを体験するため、2人一組になってお互いに浴衣を着せあう練習もしました。
両校とも着付けが進むにつれ、可愛らしい女子生徒たちが女性らしく変身する姿に、取材する筆者も思わず見とれてしまいました。
授業を受けた感想として、東高津中学校の生徒は「講師の方は細かいところもていねいに教えてくれました。もっと着物を着たくなりました」と話していました。
また、生田中学校の生徒は「きょう教えてもらったことを役立て着物の着付をしたいです」とはにかみながら話しました。
生田中学校の講義のあと、講師の1人は「8人の参加でしたが、明るくて元気もよく、上手に覚えてくれました」との感想を話していました。


(11)建築設備職

生田中学校生徒へていねいに助言する講師
生田中学校生徒へていねいに助言する講師
パソコンでの図面作りから前半の講義は始まりました。講師が大画面に映し出される図を説明しました。生徒たちは大画面を見ながら机上のパソコンで図面を描こうとしますが、ラインすら、なかなかうまく描けません。
そこで、講師は生徒1人ひとりのパソコンの画面をみながら、ていねいに教えました。
東高津中学校でのことです。生徒が「先生、どうマウスを動かしたらいいのですか」「ここのところが、うまくできません」と小さな声で後方に控える講師たちに救いを求めました。講師がキーとマウスを操作しながら助言しました。生徒がその通りに操作し「できたー」と声をあげました。
後半は、配管についての講義でした。生徒は講師の説明に基づき、模型を使っての配管作業の体験をしました。

(12)広告美術職

生徒は、講師から広告美術職の仕事や業界の説明を聞いた後、実技に入りました。広告看板などに使うカッティングシート(薄い塩ビ製のカラーシート)を使っての図案作りでした。
そして、この日は、裏に自分の名前が入ったうちわを作ることになりました。
生徒たちは、ウサギの絵柄をシートから切り離して、ピンセットで台紙に張り付けていくデザインワークや、広告美術に必要な知識や、碁盤目状の図面に型となる画を描き、それを拡大する手法をウサギの絵を手本に学びました。
最後に、講師から教えてもらった手法を使って自分の名前の絵柄を切り取り、うちわの裏に張張り付け完成しました。
生田中学校の講義中に、阿部孝夫市長が訪れ、和やかな雰囲気の中で生徒や講師と記念撮影をしました。
東高津中学校の生徒の1人は「拡大の作業は難しかったですが、楽しかったです。うちわは良いお土産になりました。自分の部屋に飾ります」と話していました。


(13)生花職

都倉さんの話に聞き入る生田中学校生徒
都倉さんの話に聞き入る生田中学校生徒
平成21年度認定かわさきマイスターであり、1級フラワー装飾技能士の都倉(とくら)正明さんが一輪の花を手に、「花は生き物です」と述べ、花が人々のくらしを豊かにするものであることを語りかけます。生徒たちは、世界らん展フラワーデザイン部門最優秀賞はじめフラワー装飾界で活躍している都倉さんをみつめていました。
花の持ち方、はさみの使い方、花の生け方と順に都倉さんが〝お手本〟を見せながら、講義をしました。
生徒たちは花を生ける実技に入ると、簡単そうに見えていましたが、最初はうまく生けられませんでした。都倉さんのていねいな指導で、花を生けることができました。
生田中学校の女子生徒は「お花についていろんなことを教えてもらって、とても楽しかった」と話していました。


(14)大工職

生田中学校で生徒たちの写真立て作りをみつめる阿部市長(右2人目)と若月会長(右4人目)
生田中学校で生徒たちの写真立て作りをみつめる阿部市長(右2人目)と若月会長(右4人目)
作業机を囲んだ生徒たちに、講師がノコやカンナなど道具を手にして、その特徴や使用法を説明しました。そのあと、生徒たちは講師の〝お手本〟の作業をみて、助言を受けながらノコで木を切り、カンナかけの体験をしました。
生田中学校では、一心に写真立て作りをしている生徒たちの姿を阿部孝夫市長がみつめていました。
男子生徒は「市長さんがそばでみているので、ちょっと緊張しました。本職(大工)の先生にやさしく、わかりやすく教えてもらい、(写真立てを)作ることができました。また、本職の先生に教えてもらいたい」と語っていました。


(15)ガラス職

ガラスを破砕して学ぶ東高津中学校生徒
ガラスを破砕して学ぶ東高津中学校生徒
講義は東高津中学校だけで行われました。
生徒たちは、3,000年以上前からガラスが作られていた歴史や、ガラスを扱うときの工具、道具類など基礎知識を教えてもらいました。実際にガラスを破砕して、防火ガラスや、強化ガラス、真空ガラスなど各ガラスの特徴も学びました。
強化ガラスに缶をぶっつけても、ガラスは破れません。ところが、10円玉をコツンとぶつけると破れました。
講師がガラスの特徴について「ガラスは面の力には強いですが、点に加えられた力に弱い」と解説たちは、ガラスに物をぶっつけて網状に破れるものなど種類によってさまざまな破れ方があることを学びました。

閉会式

若月技連協会長の話

東高津中学校では午前11時20分、生田中学校では午後3時50分、それぞれ1時間30分にわたって行われた「技能職者に学ぶ」職種別講義と実技体験が終了し、その後それぞれ、講師と生徒ら参加者全員が再び体育館に集合し、閉会式が行われました。
主催した技連協の若月偉男会長は講義を終えた両校で、それぞれの生徒たちを前に次のように語りかけました。
「技能職は、私たちが生きていくのに絶対必要な衣・食・住のすべての分野にまたがる職業です。そして多くの技能者が皆さんの暮らしを支える大事なものをつくり、サービスを提供しています。消費社会での物欲をやめ循環型の社会にするには、消耗品以外は物を買うことを控え、捨てないで大切に使うことです。買う際にも『1、丈夫さ』『2、良いデザイン』『3、使いやすい機能性』を基準に選び、買ってください。あなたたちの将来の職業を選ぶ際に、きょう学んだことを参考にして、きょうここにおられる技能職の方たちのように1つのことを飽きずに長く続け、プロになる道を目指してほしいと思います」

阿部孝夫市長あいさつ

生田中学校では、若月偉男会長に先立ち、阿部孝夫市長のあいさつがあり、「日常生活において大事な仕事をしている方を見て戸惑いを感じながらきょうの講義を受けた生徒さんもいたと思いますが、よい思い出にして今後に活かしていってください」と励ましの言葉を述べました。

生徒代表のお礼と感想

生田中学校閉会全体会で謝意を表す生徒代表
生田中学校閉会全体会で謝意を表す生徒代表
午前中に講義を終えた東高津中学校、午後に講義を終えた生田中学校、それぞれの閉会全体会で、各生徒代表が講師を務めた技能者に対して、お礼の言葉と講義の感想を述べました。
東高津中学校、生田中学校それぞれの生徒代表は「ありがとうございました。きょう習ったことをこれからの生活に役立て、職業選択を考えるときの参考にしていきたいと思います」と、述べました。
その後、生徒全員が立ち上がり、技能者に感謝の意を表しました。

東高津中学校での生徒の感想

◎男子生徒 「(大工職で)かんなの使い方を教えてもらって、大工の仕事っておもしろいなと思いました。先生(講師)の説明はわかりやすく、理解できました。ありがとうございました」
 
◎女子生徒 「(造園工の「四つ目垣」つくりをして)ひもの結び方が最初、うまくできませんでした。でも、先生(講師)がていねいに教えてくださって、うまく結べるようになりました。とても楽しくなる講義でした」
 
◎女子生徒 「(閉会全体会で)普段できないことを体験させていただきました。将来のことを考えるうえで、とても参考になりました。先生(講師)、どうもありがとうございました。

生田中学校での生徒の感想

◎女子生徒 「表具経師は難しかったですが、きょう習ったことを活かして将来につなげたいと思います」

◎男子生徒 「表具経師の説明は難しかったですが、実技の色紙掛け作りは講師の方が分かりやすく教えてくれました。他のことにも活かしていきたいです。講師の皆さん、身体に気をつけて頑張ってください」

◎男子生徒 「講師の皆さんが貴重な技術を絶やさずに活動を続けられていることに感謝します」

生田中学校での質疑応答

◎男子生徒 「人前の表具経師になるのにどのくらいかかりますか」
 --講師 「5年くらいかかります」

◎男子生徒 「電気技能士をしていて良かったことは何ですか」
 --講師 「何かを仕上げたとき、自分がしたことがお客様に喜ばれると自分にとっても非常に嬉しいです」

校長先生から

東高津中学校・小山淳一校長の話

(開会全体会で) 生徒の皆さんには、長年、1つのことに取り組んでこられた技術師の方から学んでほしいです。
(閉会全体会で) 私自身は、表具経師の方から壁紙の張り方を習いましたが、校舎の落書きを修復するのに役立つと思いました(笑)。

生田中学校・二村俊光校長の話

「(開会全体会で) きょうの『技能職者に学ぶ』は、桓例の行事のようになっています。最近の世の中は、ものづくりという言葉がキーワードになっていて、皆さんには、そのものづくりを専門にする技能職の方から、たくさんのことを学んでほしいと思います」