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かわさきマイスター活動レポート

サッカー・かわさきマイスター久保田宗孝杯3年生大会

川崎市内外の12チーム200余選手が冷たい潮風のなか熱戦くりひろげる

提供:川崎市

「試合をしたい」願いに応え

サッカー・かわさきマイスター久保田宗孝杯 3年生大会

 サッカーの「第1回かわさきマイスター久保田宗孝杯・小学3年生大会」が2010年12月23、26の両日、川崎市川崎区東扇島東公園多目的広場で開かれました。川崎市10チーム、横浜市1チーム、千葉県市川市1チームの計12チーム・200余選手が出場し、熱いたたかいをくりひろげました。この大会に、優勝チームへ贈るカップを提供するなど協力した「かわさきマイスター」の久保田宗孝さん(川崎区在住・デザイン彫金士)は一生懸命プレーをする選手たちに激励の声をかけ、拍手をおくっていました。初の〝久保田杯〟を手にしたのは、川中島SC(サッカークラブ)=川崎区=でした。準優勝は千年SC=高津区=、3位は大島シェルズSC=川崎区=、4位が平間FC=中原区=でした。
「すごい!」「優勝して、カップをもらうぞ」と〝久保田杯〟を見ながら語り合う選手たち=2010年12月26日、川崎市・東扇島東公園多目的広場
「すごい!」「優勝して、カップをもらうぞ」と〝久保田杯〟を見ながら語り合う選手たち=2010年12月26日、川崎市・東扇島東公園多目的広場
〝久保田杯〟カップを製作したかわさきマイスター鍵屋清作さん(右)と久保田さんを紹介する大会会場本部前フェンスに掲示されたパネル=12月23日
〝久保田杯〟カップを製作したかわさきマイスター鍵屋清作さん(右)と久保田さんを紹介する大会会場本部前フェンスに掲示されたパネル=12月23日

のぼりを立て、カップなど賞品並べ歓迎

開会式であいさつする久保田さん=12月23日
開会式であいさつする久保田さん=12月23日
 大会運営をする大島シェルズのコーチ、父母らとともに久保田さんは早朝、東京湾、京浜運河からの冷たい潮風を受けながら、本部の机にカップはじめ賞品を並べ、「かわさきマイスター」ののぼりを立てるなどして選手を迎えました。来場した選手はチームごとに本部前に整列し、大きな声で「きょう1日、よろしくお願いします」とあいさつ。運営のコーチ、父母らと久保田さんが「がんばってね」と応えていました。
 全選手が本部前に整列し、開会式が始まりました。主催者による開会宣言のあと、久保田さんが、選手に「力いっぱいプレーをし、サッカーを楽しんでください」と、激励のことばを贈りました。
12チーム200余選手と各チームのコーチが勢ぞろいしての開会式=12月23日
12チーム200余選手と各チームのコーチが勢ぞろいしての開会式=12月23日
開幕戦(予選リーグ初戦)に臨む菅FC(左・赤ユニホーム)と新町Jrs.=12月23日
開幕戦(予選リーグ初戦)に臨む菅FC(左・赤ユニホーム)と新町Jrs.=12月23日

「友人に訴えられて…」大会開催へ協力

会場そばの京浜運河を往来する貨物船を背にして、一生懸命、プレーをする選手=12月23日
会場そばの京浜運河を往来する貨物船を背にして、一生懸命、プレーをする選手=12月23日
 チームや審判への連絡、試合結果の表示などで休む間がない本部を担当している母親の1人が「低学年の子は高学年の子に比べ、カップ戦(大会)が少ないのですよ。かわさきマイスターの方々に応援をしていただき、このようなカップ戦を行え、子どもたちの励みになります」と話していました。
 この大会開催のいきさつについて久保田さんは「友人(大島シェルズの米澤秀房ヘッドコーチ)から、低学年の子のカップ戦をしたいと訴えられましてね」と語ります。
 川崎市だけでも70を超える少年サッカーのクラブがあります。「カップ戦に出てプレーをしたい」という子どもたちの願いに応えるのは容易でありません。大会を行えるグラウンドがなかなか確保できない、大会運営費をつくるのが厳しいなど、さまざまな障害があるからです。米澤ヘッドコーチはその一端を「1日中、大会で使用できるグラウンドは少ないし、それも抽選なので、思いどおりに確保できません。使用料などもかかりますしね」。今回の運営費は、会場使用料18,000円、サッカー用のライン引きで使用した石灰4袋代や諸経費を計算すると、参加費1チーム3,000円では、子どもたちを満足させられる運営がしにくいのです。
 久保田さんは、米澤ヘッドコーチから少年サッカーをめぐる現状と、「お互いを尊重し理解しあい、心身ともに健全なサッカーマンの育成、サッカー仲間の親睦と相互理解を深める」大会目的を聞き、心を動かされました。「私は子どもが好きですし、子どもたちのために役立つのなら、楽しいじゃないですか。それで、友人の訴えに応え、協力することにしました」
 優勝チームに贈る〝久保田杯〟のカップをかわさきマイスター鍵屋清作さん(高津区在住・金属ヘラ絞り=株式会社今野工業)の協力を得て作ってもらい寄贈しました。

「楽しかった」「くやしい、次は…」

予選リーグで菅FC(赤ユニホーム)からボールを奪いゴールに突進する鶴見東FC=12月23日
予選リーグで菅FC(赤ユニホーム)からボールを奪いゴールに突進する鶴見東FC=12月23日
 初日は3チームずつ4組に分かれての予選リーグが行われました。
 平間FC=中原区=の選手はコーチから「走ること、がんばることを忘れないで試合をするのだよ」と声を受け、初日開会式直後のAコートでの開幕戦に臨みました。朝日を体いっぱい受けてゴールに向かって走り、思い切りボールをけるのですが、川中島SCの防御に阻まれました。川中島SCが5-1で勝ちました。Bコートでの開幕戦は、新町Jrs.(ジュニアファイターズ)=川崎区=と、菅FC=多摩区=は互いに堅い守りで相手の得点を許さず、0-0の引き分けでした。
 2日目は予選リーグ各組2位以上による準々決勝戦以上と同各組3位による順位決定戦が行われました。
 準々開始1時間余前の午前8時45分ごろ、川中島SCの選手が2列になって公園突端に向かいました。東京湾、京浜運河に向かって声を合わせて「絶対、優勝するぞー」と叫びました。
 この川中島SCは勝ち進み、決勝戦で千年SC=高津区=と対戦し、2-1で競り勝ち、優勝しました。閉会式で久保田さんから〝久保田杯〟を受け取った川中島SCの星虎太郎主将は優勝の感想を求められ、「(久保田杯が)重かった」とひとこと答えただけでした。そのそばで「僕に感想をいわせて」と中野楓大選手が話し始めました。「練習はきついしつらい。でも、みんなでがんばったからカップをもらえたし、僕は(今大会で)6点も取れた。楽しかったよ」
 東門前F(ファイターズ)=川崎区=は、準優勝の千年SCと予選リーグで1-1の引き分けをしたものの、準々決勝戦以上のトーナメント戦に進めませんでした。おたふくかぜや帰省などで出場できない選手が多く、実力が発揮できなかったからでした。安藤優太選手は「点が取れなかったので楽しくなかった」、岩浪陸選手は「僕は点を取ったけれど、思うようにプレーができなかった」、塚田健太主将んは「くやしい。次は勝てるよう練習をします」と、それぞれ大会を振り返りながら語っていました。

全チームが数多く試合できる運営に…

ファイトあふれるプレーをする選手に、大きな声をあげて応援する選手の母親たち=12月26日
ファイトあふれるプレーをする選手に、大きな声をあげて応援する選手の母親たち=12月26日
 今大会は、どのチームも1日に少なくても2試合でき、何人でも交代できるようにし全選手が試合に出られるルールで行われました。「試合に出たい」子どもの願いに応える大会運営をした主催者に、チームのコーチも応援の父母も感謝のことばを述べていました。
  「千葉県のチームや、いろんなチームと試合ができ、子どもたちは新たな目標をもつ刺激を受け、励みになったようですね。とてもいいカップ戦でした」(東門前Fの西尾尚也コーチ)。「みんな試合ごとに上達しているのが見ていて、よくわかり、楽しかった。こんな大会がもっとあるといいなと思います」(千年SC選手の母親、瓜生敦子さん)。
決勝戦。ゴール前で激しく攻防する川中島SC(赤ユニホーム)と千年FCの選手=12月26日
決勝戦。ゴール前で激しく攻防する川中島SC(赤ユニホーム)と千年FCの選手=12月26日
父母を前に好プレーをする3位決定戦の大島シェルズ(青ユニホーム)と平間FC=12月26日
父母を前に好プレーをする3位決定戦の大島シェルズ(青ユニホーム)と平間FC=12月26日

かわさきマイスター、久保田さんに感謝の声

閉会式の表彰で、久保田さん(左)から〝久保田杯〟を受け取る川中島SCの選手=12月26日
閉会式の表彰で、久保田さん(左)から〝久保田杯〟を受け取る川中島SCの選手=12月26日
 新浜(にいはま)FC=千葉県市川市=の伊東禎則コーチは「久保田さんはじめ川崎の方々の応援ですばらしい大会ができて、子どもたちは喜んでいました。子どもたちはいろんなチームと試合をしたいのです。今回、神奈川県のチームと交流させていただき、サッカーを楽しむことができました」と話していました。大島シェルズの吉田勝監督もかわさきマイスター、久保田さんらの支援に「助かりました」といっていました。
 川中島SCの田口勝代表は「子どもたちのサッカーに理解をしていただき、支援をしてくださったことに感謝しています。子どもたちをサッカーで育成するためにグラウンドが少なくて苦労しています。」と述べていました。
 久保田さんは「グラウンドで元気に走りまわり、一生懸命プレーする子どもたちの姿をみせていただき、とても感動しました。また、働く意欲がわいてきました。選手やコーチ、父母のみなさん、大会運営をされた大島シェルズの父母、米澤ヘッドコーチはじめみなさんに感謝します。かわさきマイスターとして社会貢献、地域貢献をするための意義ある支援をさせていただいたことに感謝します。(少年サッカー関係者の要望実現に向けて)子どもたちの育成のために支援をしなければと思っています」と大会を振り返った感想を話してくれました。
閉会式の表彰で、各チームのMVP(最優秀選手)にメダルを手渡す久保田さん=12月26日
閉会式の表彰で、各チームのMVP(最優秀選手)にメダルを手渡す久保田さん=12月26日
 ◎出場チーム=新町Jrs.(川崎区)、菅FC(多摩区)、鶴見東FC(横浜市鶴見区)、東門前F(川崎区)、千年SC(高津区)、大島シェルズ(川崎区)、川中島SC(川崎区)、平間FC(中原区)、FC南生田サントス(多摩区)、リバーFC(幸区)、FC鷹(川崎区)、新浜FC(千葉県市川市)

                   <準々決勝戦>
      平間FC  1-1(PK5-4)  菅FC
      千年FC      2-1     リバーFC
      川中島SC     8-0     鶴見東FC    
            大島シェルズ   4-0         FC鷹

                    <準決勝戦> 
            千年FC          2-0         平間FC  
            川中島SC       2-1         大島シェルズ

                     <決 勝 戦>    
            川中島SC 2(0-0、2-1)1 千年FC

                   <3位決定戦> 
          大島シェルズ  4-1    平間FC
 
 
〝久保田杯〟を囲み喜ぶ川中島SCの選手。後ろ中央が久保田さん=12月26日
〝久保田杯〟を囲み喜ぶ川中島SCの選手。後ろ中央が久保田さん=12月26日
準優勝をした千年SCの選手、コーチ。後列右5人目が久保田さん=12月26日
準優勝をした千年SCの選手、コーチ。後列右5人目が久保田さん=12月26日
久保田 宗孝さん

宝飾品、時計など独自で繊細かつ丈夫な装飾品の製作を、デザイン・金・銀・プラチナ溶解分析・地金作成・組立まで、全工程を一人で行い、
顧客からの難問や難しいデザインに対応することで、オリジナリティのある技術を磨いています。他の店で修理を断られた客に自分の技術を活かして、大切なジュエリーを蘇らせることに仕事の喜びを感じ、技術向上に努める一方で、若手の指導育成にも熱心なマイスターです。

手作り工房 有限会社「ジュエリークボタ」
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