地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、川崎市宮前区の地域ポータルサイト「宮前ぽーたろう」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

川崎市宮前区の地域ポータルサイト「宮前ぽーたろう」

かわさきマイスター活動レポート

第18回 Buyかわさきフェスティバルinたかつ

田中司好さん(食品サンプル)、レタス・天ぷら製作実演とタルト製作体験で出展

提供:川崎市

元気のよい川崎をめざして、市内の名産品を展示即売

川崎名物を買い求める人々でにぎわう会場
川崎名物を買い求める人々でにぎわう会場
6月4日(土)10時〜17時、JR南武線武蔵溝ノ口駅改札前自由通路で、「第18回 Buyかわさきフェスティバル in たかつ」が開催されました。このフェスティバルは、川崎市内の優れた名産品を広く知っていただくために開催されるもので、川崎市と川崎商工会議所が主催し、2002年から年2回のペースで開催されています。また今回は、「がんばろう東日本キャンペーン」として、東日本大震災の被災地である岩手県・福島県の物産の販売やPRも行いました。週末の武蔵溝ノ口駅改札前自由通路は、出展者たちの活気に満ちたかけ声と、地元川崎や東北の名産品を買い求める人々の熱気であふれ、賑わいました。
田中司好さんの食品サンプル製作実演コーナー
田中司好さんの食品サンプル製作実演コーナー
このフェスティバルに、「かわさきマイスター」平成21年度認定の田中司好さん(食品サンプル)が出展し、レタス・天ぷらの食品サンプル製作実演を披露し、タルトの食品サンプル製作体験を指導しました。

★田中さんの詳しい紹介ページはこちら

川崎市長の挨拶から始まった、オープニングセレモニー

阿部孝夫市長を囲んで、「ばいぞーくん」「ふろん太」も記念撮影
阿部孝夫市長を囲んで、「ばいぞーくん」「ふろん太」も記念撮影
午前10時、主催の川崎市・阿部孝夫市長のご挨拶が始まりました。地元での買い物、消費拡大を勧めることによって、地域経済活性化をめざすという、このフェスティバルの意義を訴えると共に、「出展者の方々には積極的に商品の販売に努めていただき、ご来場の皆様方には贈答品として川崎の名産品をご活用いただいて、川崎の素晴らしい商品をご紹介いただきたい」と呼びかけました。

また、「極めて優れた技術や卓越した技能を持つ市内最高峰の匠・かわさきマイスターの実演がございます」と、日本屈指の技術を持つ田中司好さんをご紹介し、「本物より本物らしい食品サンプルをぜひご覧いただきたい」とご案内しました。
一方、同じく主催の川崎商工会議所の山田長満会頭は、「この川崎から東日本を元気にしていきたい」と宣言し、「地元川崎はもちろん、出展された岩手県・福島県を含め、全商品が売り切れますよう祈っております」とご挨拶しました。

川崎名産品フェアと「がんばろう東日本キャンペーン」

川崎フロンターレのグッズ販売ワゴン
川崎フロンターレのグッズ販売ワゴン
会場となったJR南武線の武蔵溝ノ口駅改札前自由通路には、和菓子・洋菓子をはじめとする川崎ならではの名産品を展示・販売する、25店のワゴンがずらりと並びました。なかにはサッカーチーム・川崎フロンターレの店も。地元川崎を愛する人々が集まり、熱心に品物を選びながら、購入していました。
被災地・岩手県の物産が人気を集めていた
被災地・岩手県の物産が人気を集めていた
一方、人だかりができていたのが、岩手県、福島県のコーナー。トマト、ブロッコリー、干し大根、しいたけなどの農産物や山ぶどうジャムなどの加工品が飛ぶように売れていました。大量お買い上げのお客様には、拍手やかけ声もかかり、大変な盛り上がりでした。
ステージで演奏する洗足学園音楽大学金管五重奏<br>
ステージで演奏する洗足学園音楽大学金管五重奏
また会場内のステージでは、洗足学園音楽大学金管五重奏による演奏や、ダンスグループ「サカドウィンズ」のダンスショー、そして仙台市出身の村上通さんのピアノ・ギターの弾き語り、Brossomの音楽ステージなどのパフォーマンスショーが行われ、多くの人々の注目を集めていました。

本物より本物らしい!

会場内ステージの隣で、ひときわ人々の熱い視線を浴びていたのが、田中司好さんの食品サンプルのワゴンでした。伊勢エビを見て本物と勘違いして、「これどこで捕れたの?」としきりに聞く人も。不思議そうな顔で、手を出して触ってみて、ようやくサンプルだと納得するようでした。
お寿司のご飯の一粒までリアルに再現
お寿司のご飯の一粒までリアルに再現
スーパーテクニックを発揮した魚介類
スーパーテクニックを発揮した魚介類
食欲をそそられる焼き魚のサンプル
食欲をそそられる焼き魚のサンプル
本物にしか見えない、サンプルマジック
本物にしか見えない、サンプルマジック
田中さんと、助手役を務めた孫娘・茉那さん
田中さんと、助手役を務めた孫娘・茉那さん
お湯の温度を計ったり、材料をチェックしたり、実演の準備をする田中司好さんを手伝うのは、息子の信司さんと孫娘の茉那(まな)さん。実は茉那さんの学校の友達に実演を見せたのがきっかけで、小学校での体験教室を始めるようになったそうです。茉那さんはこの日、おじいちゃんの助手役を見事に務めていました。

42度Cのお湯をくぐらせるとレタスに変身

さあ、いよいよレタスをつくります。白い液状のパラフィン(ろうの一種)をすくって、お湯の上に円形にたらします。次は緑色のパラフィンをその上に重ねながら、徐々に広げていきます。そして広がったパラフィンの片方を手に持って、お湯の中に一気に引き込みます。このお湯の温度が42度C、これが肝心です。お湯から引き上げると、なんとしわしわの大きなレタスの葉っぱのできあがり。これを手で丸めていくと、レタスの玉になります。「さあ、中はどうなっているかな?」と田中さんが包丁で切ると、中もまさにレタスの切り口で、観客から歓声が上がりました。
広がったパラフィンを持ち、お湯の中へ
広がったパラフィンを持ち、お湯の中へ
一気に引き上げると、レタスの葉っぱ出現
一気に引き上げると、レタスの葉っぱ出現
葉っぱを丸めて包丁でカットする
葉っぱを丸めて包丁でカットする
切り口までレタスそのもの
切り口までレタスそのもの

お母さんの天ぷらよりおいしそう!

さて次は、天ぷらをつくりましょう。薄い黄色に着色したパラフィンをなるべく高い位置からお湯の上にたらしていくと、天ぷらの衣ができてきます。その上にエビを乗せて、ひょいとひっくり返すと、あら不思議、エビの天ぷらが登場します。衣を巻き付けたり、余分な衣をとったりすると、もう完成です。「お母さんがつくる天ぷらよりおいしそう!」と言った子どもや、「私はこんなに上手にできないわ」とつぶやくお母さんもいました。
高いところからパラフィンをたらす
高いところからパラフィンをたらす
衣の上にエビをのせてひっくり返す
衣の上にエビをのせてひっくり返す

司会者もびっくり! 実況とインタビュー始まる

田中さんの実演を実況する司会者
田中さんの実演を実況する司会者
田中司好さんの名人技を興味津々で見ていたのが、隣のステージで司会進行を務めていた鈴木裕子さん。「皆さん、すごいです。マイスターさん、すごい人です」と突然、実況がスタートしました。田中さんの鮮やかな手さばきに目を丸くしながら、実況を続けます。明らかに興奮気味です。あっという間に天ぷらのできあがり。「どうしてなんですか?
まるで本物じゃないですか?」と聞く司会者に、田中さんはにこにこ答えていました。
「これサンプルに見えますか?」
「これサンプルに見えますか?」
田中司好さんは、この日、6月4日(土)18時55分から放送されたTBSテレビ『飛び出せ! 科学くん』にも出演、そのスーパーテクニックを披露しながら、女優・真矢みきさんのサンプルづくり挑戦を指導しました。

オリジナルのタルトづくりを楽しもう

タルトの食品サンプル製作体験も希望者続出。自分の好きなタルトやマカロンを選んで、その上に生クリームそっくりの白いシリコンを絞り出して、フルーツ、チョコ、ゼリーを自由にトッピング。自分だけのオリジナルスイーツサンプルがつくれるのです。みんな夢中になってタルトつくりを楽しみます。できあがると、透明の箱に入れて、持ち帰ります。シリコンが乾くのに1日以上かかるそうですが、参加者は乾くのが待ちきれないといった様子でした。
生クリームそっくりなシリコンを絞り出す
生クリームそっくりなシリコンを絞り出す
姉妹でもそれぞれ個性的なタルトができる
姉妹でもそれぞれ個性的なタルトができる
マカロンの上にトッピング
マカロンの上にトッピング
タルトの上はあふれんばかり
タルトの上はあふれんばかり

かわさきマイスターとは?

天ぷら製作を指導する田中司好さん
天ぷら製作を指導する田中司好さん
川崎市では極めて優れた技術や卓越した技能を発揮して市民生活を支える「もの」をつくりだしている現役の技術・技能職者を「かわさきマイスター」に認定し、素晴らしい匠の技術の継承や超一流の技能の普及・振興活動を支援しています。

かわさきマイスターについては「職人に学ぶ」のページで詳しく紹介しています。
田中司好さんの会社は

有限会社 つかさサンプル

●所在地   川崎市宮前区水沢3-3-15
●電話        044-976-0826
●FAX      044-976-7851
●営業時間    9時〜17時
●休み    土曜日、日曜日、祝日
●HP     http://www.tsukasa-sample.com/