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かわさきマイスター活動レポート

専門的な服飾を学びながら高校卒業資格を取得

「ユニバーサル服飾高等学院」来春開校!校長はかわさきマイスター・栗田佐穂子さん

提供:川崎市

日本初!! 手芸ガール・手芸ボーイを養成する高等学院が来春開校!

来春「ユニバーサル服飾高等学院」を開校するアソシエCHACO(向ヶ丘遊園駅北口徒歩約1分)
来春「ユニバーサル服飾高等学院」を開校するアソシエCHACO(向ヶ丘遊園駅北口徒歩約1分)
かわさきマイスターの栗田佐穂子さんが代表を務めるアソシエCHACOは、服飾・ファッションの専門学習を行いながら高校卒業資格が取得できる高等学院「ユニバーサル服飾高等学院」を平成24年4月に開校します。同学院は、小田急線・向ヶ丘遊園駅から徒歩1分にあるアソシエCHACO内に併設。服飾・ファッションの専門学習をしながら高等学校卒業資格が取得できる学校としては、日本で初めての学校です。

同学院の開校に先駆け、11月23日(祝・水)にアソシエCHACOで、入学希望者等を対象にした学校説明会・入学相談会が開催され、栗田さんが同学院開校のきっかけや想いについて語りました。

“生きる力を身につけ、自信を持つ”ことのきっかけになる場に

平成14年度かわさきマイスター(洋裁・介護服)に認定された栗田佐穂子さん
平成14年度かわさきマイスター(洋裁・介護服)に認定された栗田佐穂子さん
栗田佐穂子さん

2008年11月にアソシエCHACOをオープン、レンタルボックスを提供するとともに、自身のユニバーサルデザインの服を展示・販売している。
川崎市多摩区在住。登戸ドレスメーカー学院副校長・アソシエCHACO代表。平成14年度認定かわさきマイスターです。

長年、服飾を通して「自分が自分らしく、誇りをもって生きていく道を自分で探すお手伝い」を行うために、ボランティア活動をはじめ、一般の人はもちろん、高齢者や身体の不自由な方々でもおしゃれにそして簡単に着脱できる「ユニバーサルデザイン」の洋服を開発してきました。
教科学習の提携校となる川崎特区アットマーク明蓬館高等学校の日野公三理事長
教科学習の提携校となる川崎特区アットマーク明蓬館高等学校の日野公三理事長
栗田さんが副校長を務める洋裁学校「登戸ドレスメーカー学院」では、様々な生徒さんに出会う中で「いわゆる“できない子”というレッテルを貼られてしまった子も、それは“できない”のではなく、その子の能力が開発されなかっただけのこと。その子の持つ能力を開花させてあげることができる環境を整え、その子の好きなことを伸ばしてあげられるように大人がサポートすれば、どの子にもみんなの前で輝く一瞬が訪れる」ということを何度も体験。
登戸ドレスメーカー学院の生徒さん方の作品
登戸ドレスメーカー学院の生徒さん方の作品
「例えば、算数ができないというレッテルを貼られてしまった子は“自分は算数ができないから計算もできない”と自分でも思い込んでしまいます。でも、いざ作品を作るために生地を購入しなくてはならなくなったら、生地がどれだけ必要で、そのためにはお金がいくら必要なのかという計算がスラスラっとできるんです。他にも“集中力がない”というレッテルを貼られてしまった子が刺しゅうを習って、コツコツと長い時間集中して作品を仕上げたり、こまごまとした製図の作業に没頭する子もいます。出来ないと思っていたことが出来て、さらに作品が出来上がると、達成感を感じる。そして、それが一つの自信につながる」(栗田さん)。そんな教育現場での経験やボランティア活動を通し、栗田さんは「どんな子もあきらめてはいけない。人間、やればできる」という確信に至りました。
そして、そんな栗田さんのこれまでの活躍・活動を新聞で知った通信制高校とのご縁もあって、人生の早い段階で不本意なレッテルを貼られてしまった子ども達や、中学卒業後、様々な理由で高校卒業資格取得を断念せざる得ない子ども達に、ファッション・洋裁・手芸といった服飾分野を通し“生きる力を身につけ、自信を持つ”ことのきっかけになる場をつくり、一人でも多くの子ども達が進路選択の幅が広げられるよう手助けをすべく、ユニバーサル服飾高等学院の開校が決まりました。

一人ひとりに応じた学習スピードで“手芸ボーイ&手芸ガール”を養成

ユニバーサル服飾高等学院の特徴は、同学院に通学することで服飾を中心としたカリキュラムを進めると同時に、通信制高校(川崎特区アットマーク 明蓬館高等学校)と連携し、国語や数学等の一般的な教科学習についてはインターネットを活用した学習スタイルを導入、教科毎のレポートを提出することにより、高校卒業資格取得に必要な74単位を取得できること。また、中間・期末テストを実施するかわりに、ファッションや洋裁、手芸の成果物を提出するため、定期試験がないことも特徴の一つです。
事務手続き等についての詳しい説明も行われました
事務手続き等についての詳しい説明も行われました
学科は、デザインや製図パターン、縫製技術等、基礎からじっくりとファッションに関する全てを学べる「ファッション造形科」(週5日コース)と、刺しゅうや編み物等について学べる「ファッション手芸科」(週2日コース)の2学科。どちらも原則入学から3年間(転入生・編入生はこの限りではありません)を教育期間としています。

クラスは少人数制で、一人ひとりの状況や進度に合わせ授業を進めるため、専門学校レベルの服飾技術をしっかり身につけることができるのはもちろん、週3日、週4日単位の登校ペースについても相談が可能です。

洋裁技術検定や色彩検定などの資格取得、ファッションビジネス能力やパターンメーキング技術、ファッション販売能力等の服飾業界で即戦力となるような技術・技能にも磨きをかけていきます。
説明会では、

「服飾という分野で、基礎からしっかり勉強して、年に数回開催するファッションショー等のイベントに参加しながら、自分は何が好きでどんなことに夢中になれるのか、得意な分野を発見するお手伝いをしていきたい。作品を仕上げていく中で、自分が何が出来て出来ないかが目に見えてわかるため、達成感も味わいやすいことが服飾の良さ。様々な実習を通して、社会に出る準備をする場所になればと考えています。そのためにも、今後はファッションが好きでない人でもここをキーステーションにして社会に出るための準備ができるようなカリキュラムも考えていきたい」

…と、今後の展望も含め栗田さんが出席者に向け、熱い想いを語りました。

「熱意に打たれた」「情熱が感じられた」説明会に出席した方の感想も好評

入学説明会には、不登校の子どもを持つ保護者や聾唖学校で高校2年生を受け持つ先生が出席。栗田さんをはじめ、各担当者からの説明に熱心に耳を傾けていました。
説明会後、教室を案内する栗田さん
説明会後、教室を案内する栗田さん
説明会についての感想を伺うと

「子ども達の可能性を信じて、その手助けをしてくれようとして下さる方がいることが嬉しく思いました。栗田先生の熱意に打たれました」

「何か動かないことには将来が見えてこないと思い、軽い気持ちで説明を聞きに来ましたが、先生方のお話を伺い、このように情熱を持って指導してくださる方がいれば道が開けてくるかもしれないなと前向きな気持ちになりました」

…など、皆さん笑顔でお話してくださいました。

説明会では授業料といった事務手続き等のお話なども行われ、全ての説明が終わると登戸ドレスメーカー学院の生徒さんの作品等も飾られている教室を見学して解散となりました。

ユニバーサル服飾高等学院
■住所 川崎市多摩区登戸2130-2アトラスタワー向ヶ丘遊園2階
■電話 044-900-8844
■HP http://uf-highschool.jp
アソシエCHACO
■住所 川崎市多摩区登戸2130-2アトラスタワー向ヶ丘遊園2階
■電話 044-900-8844
■HP http://www.a-chaco.com