令和元年(2019年)11月13日
市内の定点医療機関から提供された感染症の患者発生情報をもとに市民提供情報である「今、何の病気が流行しているか!」(令和元年第45週)を作成しましたのでお知らせします。
第45週で定点当たり患者報告数の多かった疾病は、1)感染性胃腸炎 2)A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 3)流行性角結膜炎でした。
感染性胃腸炎の定点当たり患者報告数は3.27人と前週(3.49人)から横ばいで、例年より低いレベルで推移しています。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり患者報告数は3.03人と前週(2.76人)から増加し、例年並みのレベルで推移しています。
流行性角結膜炎の定点当たり患者報告数は1.67人と前週(1.78人)から横ばいで、例年並みのレベルで推移しています。
今週のトピックス
“劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告数が急増しました!”について取り上げました。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、主にA群溶血性レンサ球菌の感染によって引き起こされる感染症です。突発的な四肢の痛み・腫れ、発熱、咽頭炎などから始まり、発病すると急速に症状が重篤化し、多臓器不全やショック状態から死に至ることもあります。
川崎市における報告数は例年10件以下でしたが、令和元年は第45週(11月4日~11月10日)に4件の報告があり、累積報告数も15件と過去10年間で最多となりました。理由は不明ですが、男性の報告が非常に多く全体の80%を占めています。