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かわさきマイスター活動レポート

かわさき市民祭りレポート

第32回かわさき市民祭り・2日目レポート

かわさき市民祭り2日目・マイスター実演・展示ブースの模様
かわさき市民祭り2日目・マイスター実演・展示ブースの模様
第32回「かわさき市民祭り」の2日目となった10月31日(土)は、引き続きさわやかな秋晴れとなり、前日以上のたくさんの来場者に恵まれました。「かわさきマイスター」の実演・展示ブースは、この日も3名のマイスターの実演が披露されました。

参加されたマイスターは
・三上峰緒さん(美容師 平成14年認定)
・磯野紀子さん(印章彫刻士 同17年認定)
・井上衛さん(造園士 同20年認定)
に加え、に加え、大橋明夫さん(プレス順送金型設計製作 同11年認定)、中村光男さん(小型汎用旋盤作業 同11年認定)、も、出展ブースでのさまざまなサポートをされるため、駆けつけました。

三上峰緒さん(美容師)

三上さんによる編みこみの実演
三上さんによる編みこみの実演
これまで、長年の美容師としての豊富な現場経験をもとに、業界の発展にも大きく寄与してきた三上さん。三上さんは小笠原流礼法で使われている水引や組紐を使った飾り結びを、
髪結い・編み込み手法に取り入れた、オリジナルのヘアスタイルを確立されています。三上さんの創案した編み込みの技術は「夢のある編み込み」と名付けて技術の普及を積極的に行っています。全国各地での講演はもちろん、中国をはじめ諸外国でのヘアショーの開催活動なども取り組まれています。
三上さんのヘアスタイルはそれぞれテーマがあり、「心」を表現しています。地元の川崎市の 繁栄を願う三上さんの想いがこめられたものもあります。
この日、自身で独自に開発した髪の編み込みの施術を、来場者に無料でご提供されました。

磯野紀子さん(印章彫刻士)

手彫り印章の実演・指導する磯野さん(真ん中)
手彫り印章の実演・指導する磯野さん(真ん中)
いまでは機械での製作が主流となり、独特の深みと味わいを醸し出す手彫りの印鑑は、なかなか見かけなくなってしまいました。磯野さんは失われつつある手彫りの技能を保持している貴重な印章彫刻士です。篆刻(てんこく) と呼ばれる、伝統的な書体での、手彫りによる印章づくり、さらに密刻(みっこく)と呼ばれる、書画を印章に表現することにも高い技能を持っています。市民祭りは今回で、3度目の参加となりました。日ごろも、小学校などで篆刻彫り印章教室のボランティア活動などにも積極的に取り組んでいます。この日は篆刻 の実演・指導を行いました。磯野さんの手彫りの印章は、マイスターブースでは恒例となって定着している感もあります。

井上衛さん(造園士)

井上さんによるシュロ縄縛りの実演風景
井上さんによるシュロ縄縛りの実演風景
エコ・環境保全といった意識も高まっている現代ですが、世界的にも高い評価を得る日本の造園技術は、そのよさが見直され、大きな注目を集めています。井上さんは、庭の作図はもちろん、植木の選定、池の配置にいたるまで、すべての作庭工程で、高い技能を発揮できる職人です。庭に植えた木々は生き物 であり、その手入れでも、茂った枝葉に鋏を入れるにも細心の注意が払われます。手間を惜しまずに丁寧に手入れすれば、長持ちし、美しく庭を彩る貴重な役割 を演じさせることができます。
この日の実演は、庭垣で見かける四ツ目垣でのシュロ縄縛り。シュロ縄結びとは、植木とそれを支えるための添え木を縛るときの結び方の一種です。その手先を、多くの来場者が興味深く見守っていました。

大橋明夫さん(プレス順送金型設計製作)

マイスター展示ブースでの接客対応にもあたる大橋さん(マイスター友の会・会長)
マイスター展示ブースでの接客対応にもあたる大橋さん(マイスター友の会・会長)
各種のメーカー企業にはなくてはならない、金型の設計・加工を一貫して行い、作業工程の効率化・省力化を実現できる高度な技能を持っているのが大橋さんです。1枚の板金プレス加工を、順送(ジュンソウ)つまり製品の加工工程を踏むことで、順々に1つひとつ完成品に近づけていきます。ハイテク製品の部品製作でも、大橋さんの技術は活かされています。いま、50名以上に及んだ、「かわさきマイスター」当事者で構成される「友の会」の会長職も務めています。
当日は、製品 のサンプル展示が行われるとともに、ブースの案内、来場者への接客・対応にも、精力的にあたっていました。