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宮前チャリダー日記~自転車で旅する宮前周辺地域~

大人も必見!! 中学生の目に映った「宮前区」

土橋小学校の多目的ホールにて開催
土橋小学校の多目的ホールにて開催
こんにちは、宮前チャリダーのCです。

今回は2月28日(土)に土橋小学校で開催された、
「第2回みやまえ映像コンクール」(主催:宮前「くみん・シネマ」http://www.miyamae-portal.net/activities/00000000022/)のレポートです!

このイベントでは区内の中学生(今回は小学6年生の作品もあり)が、「中学生、宮前を知る」というテーマで制作した5分間の映像作品が13本上映されました。


大人が作る映画でもつまらないのはあるのに、中学生の映画って…!?と思った方。正直言って私もそうでしたが、一度観たら驚きますよ。

ほんとに大人でも気づかされることが多かったです。
司会も中学生が担当
「決して退屈はさせません」と自信たっぷり!
司会も中学生が担当
「決して退屈はさせません」と自信たっぷり!
各作品が取り上げたのは、区内の祭りや獅子舞等の伝統行事から、学校・公園・市場・消防署等の施設、環境・バリアフリー・ボランティア等の社会問題までと様々。


映像関係の企業がパソコンの指導をしたこともあって、予想以上に技術のレベルが高かったです。

企業の方も「ゲーム感覚でどんどん上手くなるから、こちらも勉強になった!」というほどでした。


技術だけでなく、消防署で働いている女性に対して「男性への対抗心はありますか」といった質問をしたり、主人公がポーズを決める演出があったりと、5分間という時間の中にも、アイデアが満載!


実際に、中学生に映画作りで苦労した点はと聞いたところ、
「特に仕事をしている人に対しては、一回しか撮れないので、何を聞くかとか準備するのが大変だった」というしっかりした答えが返ってきました。
各作品に表彰状と記念品が贈呈されました
各作品に表彰状と記念品が贈呈されました
特に印象的だったのは、「おばあちゃんとバリアフリー」という作品。

こちらは車椅子を利用しているおばあちゃんへのインタビューを通して、区内の施設や、このイベントの会場でもある土橋小学校を紹介したもので、バリア施工法ができた後に建てられた施設のため、障害者専用駐車場があることや、敷地内に段差・溝がないこと、ドアが軽くて開閉が楽なこと等、おばあちゃんにとって便利な点を取り上げていました。


社会問題をわかりやすく伝えるというのは難しいことですが、身近な家族の生活を通して、普段利用する施設や、それがどうやってできたのか、どう改善されてきたのかと、「地域社会」に視野を拡げていく過程が自然に表現されていて興味深かったです。
全員で記念写真。
未来の映画監督がいるかも!?
全員で記念写真。
未来の映画監督がいるかも!?
上映後には、審査員・会場に来た中学生による審査結果発表と、日本映画学校理事・副校長の千葉茂樹審査委員長による講評がありました。


これは全ての作品に対してかなり詳細な批評が入ったもので、「タイトルが『消防署インタビュー』では何を伝えたいか見えてこない。実際のインタビューで聞いた『命の大切さ』などをクローズアップした方が伝わりやすいのではないか…」
「校長先生が挨拶している姿を取り上げるなら、遠景だけでなく、アップ画像・人柄を取り上げるインタビューを取り入れたほうが印象が強くなる…」等、制作者にとっては貴重なアドバイスになったと思います。


単に中学生が映画を撮るというだけでなく外部の評価も取り入れるという点に、このイベントを続けていくために毎回レベルアップし、多くの人に伝えて行きたいという主催者の思いが伝わってきました。


審査員の方のコメントにもありましたが、まさにイベント自体が「教育の機会」でした。

今回の上映作品は区役所等でも鑑賞できる機会があるそうなので、ぜひご覧になってください。