川崎36景
1991年まで、大洋、ロッテとプロ野球球団の本拠地として活躍した川崎球場。一旦閉鎖された後、いまの姿になり、また市民に愛されるグラウンドとして利用されている。
とはいえ、とくに野球ファンでもなく、スポーツもしない人にはあまり訪れる機会もない場所かもしれません。そう、私もその一人です。
川崎球場前の信号
知り合いの元野球ファン(今では地元球団がないことが悲しくて決まったチームを応援する気持ちもないらしい)に聞くと、川崎球場への思いはかなり強いものがあり、それはそれはここを愛してやまないという感じ。
たしかに「川崎球場」でネット検索してみると、球場のホームページ以外に出てくるのはほとんどが、在りし日の球場での思い出や名シーンなどを記録したものばかり。
いったいその魅力ってどこにあるんだろう?
「プラネタリー熱間圧延機フィードロール減速機用歯車」
まずは行ってみよう、と球場へGO!
川崎駅から市役所通りをてくてく歩いて球場へ。
そしたら入口手前にかなり大きな気になる物体が。なんですかこれ?
「プラネタリー熱間圧延機フィードロール減速機用歯車」
長いですね、名前。一度みただけじゃ覚えられない…
プラネタリー熱間圧延機とは、ステンレス鋼板を一度の圧延で薄く薄くする機械。その一部に使われた歯車がこれだそうです。
なんと、世界に16基しかないといわれているうちの1基で、同方式としては世界最大なのだとか。たしかにデカイ!
停まってる自転車と比べると、この大きさがわかりますね。
この道の先に球場があります。
球場は、この道を少し歩いた先。
ロータリーの向こう側には、川崎競輪場があります。
今日はレースもないし、球場でも試合がないはずなのに、意外と人がいることにちょっとびっくり。
警備員さんに聞いてみると、
「今日は日用品のセールがあるんだよ」
はて、どこにそんなショッピングセンターがあるのか。
それはさておき、私はまず球場へ。
富士見中学校。
すぐそばに図書館、教育文化会館、球場、競輪場、という環境はすごいですね。
PTAの皆さんが作っている花壇。
きれいに手入れされ、きれいに咲きそろっていました。
川崎球場です!
そして着きました、川崎球場。
垂れ幕には「アメリカンフットボール」の文字が。
思ったよりも…小さい…?
グラウンドの外でも芝生の上で観戦できる。
この雰囲気だと、お弁当をもってピクニック気分でも楽しそうな…
なんというか、超アットホームな感じなのです。ここ。
見事な緑!
2004年にロングパイルの人工芝に張り替えられたもの。
球場の方に許可をいただいて、グラウンドの中に入らせてもらいました。
一面の緑! 毛足の長い人工芝が気持ちいい!
できることならこの真中で大の字になって昼寝したい!
スコアボード。
こんなに近くで見たことない!
けっこう大きいなぁ。
硬いけど弾力のあるフェンス。年季が入ってる。
全体を見回すとこんな感じです。
スコアボードの下あたりから見たグラウンド。
選手はこの目線で見てるわけですね。
こんどはスタンドを見てみよう。
グラウンドから一旦出て、観客になった気分でスタンドへ向かってみる。
スタンドの後ろから通路になっている。ここも地面は人工芝。
パイプで組み立てられたスタンド。この上で応援するんだね。
ここからスタンドに出ます!
スタンドへ出るこの階段。
なんだか応援のウワァァァーーー!って歓声が聞こえそうじゃありませんか?
たしかに、パイプで組み立てられた簡易スタンドでは、飛び跳ねたりの応援は危険ですよ!
ここが観客席。
みんなここから一丸となって応援するわけです。
私の靴(24センチ)を立ててみると、高さがわかりますね。
観客席の階段は、意外と一段が高いので、足の短い私などは「よいしょ」と口から出てしまう。
靴の大きさから見てみると、段の高さは約30センチくらい。
タタタっと、駆け上がるにはちょっときびしい高さは、むしろ走りにくくなって危なくないのかも?
サッカーの練習風景に遭遇。
私がスタンドで靴を脱いだりしてたその頃、グラウンドから活気ある声が響いてきました。
この日は、神奈川県のサッカー協会が募集した、コーチ育成のスクールの皆さんが練習があるとのこと。
野球場として生まれたこの球場、いまでは軟式野球、ソフトボール、サッカー(フットサル)、アメフトと、いろいろなスポーツの場所として使われています。
スタンドの一番上から見たグラウンド。
このグラウンドで王選手が700号を打ったんだね~
左が女子、右が男子トイレ。
最後に球場外側を少し。
スタンド裏にあるトイレは、簡易式ですがきれいに掃除されています。
女子トイレが、男子トイレに比べて作りがしっかりしているところがまたうれしかったりして。
これからもがんばれー!
青空の下、たっぷり球場を満喫させてもらいました。
試合に出場したわけでもなく、観戦もしたわけでもありませんが、この球場が好きになりました。
現在の収容人数、約4700人。
全盛期には、3万人もの観客を収容したといわれるこの川崎球場、今では地域に愛される「みんなのグラウンド」として活躍しています!
あっ、すみません!
忘れてました!
最初に警備員のおじさんが言ってた「日用品のセール」のこと。
実はこの川崎球場のとなりには、「かわQホール」という多目的施設があり、この日はそこで日用品のセールがあったんです。
かわQホールの入口に看板が!
もちろん…ついつい買い物しちゃいました。
かわQホールは、一般の方でも利用できる施設で、会議や集会、レクリエーションなどさまざまに利用することができます。
詳しくは、
川崎球場ホームページの「かわQホール利用案内」をご覧下さい。
「かわしんふれあい広場」の一角です。