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川崎36景

第31景 大師電気鉄道「発祥之地」記念碑

東京~川崎~横浜~三浦海岸を走る京浜急行。
川崎市に住んでいる方なら、ほとんどが一度は利用したことがあるのではないでしょうか?
今回は、その「京急電鉄発祥の碑」を訪ねてみました。
どことなく懐かしいエンジの車体
どことなく懐かしいエンジの車体
「京急電鉄発祥の碑」がある、川崎大師駅。
小じんまりしたこのホーム…ここは今も昭和の雰囲気ですね~
さて、記念碑はどこに?
さて、記念碑はどこに?
駅の大師がわ、改札に向かって左側に…
駅の大師がわ、改札に向かって左側に…
上に乗っているモニュメントは、車輪の形です。
上に乗っているモニュメントは、車輪の形です。
ありました。記念碑。
立派な“車輪”をかたどっています。

この記念碑は、当社の発祥の地を記念し、創立70周年を迎えた1968年(昭和43年)に川崎大師駅前に建立され、その後、より親しんでいただけるようにと、平成24年1月に記念碑周辺の整備が行われました。
開業当時の大師電氣鐡道
開業当時の大師電氣鐡道
記念碑に書かれている文

京浜急行電鉄株式会社は、明治31年2月25日大師電氣鐡道株式会社として設立され、翌明治32年1月21日、川崎六郷橋~川崎大師間の営業を開始した。
 開業時の資本金は9万8千円。営業路線は単線2粁(キロメートル)、車両数は5両で開業当時の営業報告書には、次のとおりに記されている。
※以下、報告書の部分は現代かなづかいにしています

全般ノ機械運転上成績好結果にして一日も運転を中止せし事なく即ち5月31日に至る本期間の営業日数は130日なりし而して乗客は相応に多く毎月21日の如きは非常の雑踏を極めしも線路の単線なりしと車両の不足なりし為め充分に乗客を運び能はさりしの感あり本期間平均一日哩の乗客賃は50円90銭2厘に相当せり。元来本社は関東に於ける電気鉄道の嚆矢にして絵師席の如何は将来電気鉄道事業の発達に重大なる関係を有せしものなり

幸にして今や営業初期に於て相応なる純益配当の報告をなすを得又運転開始以来の1人の負傷者を生ずるなく毎月21日のごとき数萬の老幼群集し往来織が如き場所に於て乗客を満載し乍ら一日弐百五六十回余の運転をなして過ちなかりしは賽に本社の幸福にして亦以て電気鉄道の市街交通機関に適し更に危害の虞なきを表示するを得たるものなり

かくて好調裡に営業を開始した大師電鉄は同年4月京浜電気鉄道と改称昭和23年6月京浜急行電鉄となり逐次事業の拡張を測って今日の隆冒をみるに至った。

ここに創立70周年に当たり
会社設立発起人代表立川勇次郎はじめ先人の遺徳を偲び大師電氣鐡道発祥のこの地に本記念碑を建立する。

昭和43年12月21日
京浜急行電鉄株式会社
関東で最初(全国では3番目)にできた電気鉄道「大師電氣鐡道」の思いがつまった記念碑です。
関東で最初(全国では3番目)にできた電気鉄道「大師電氣鐡道」の思いがつまった記念碑です。
京急(大師電気鉄道)「発祥之地」記念碑
川崎市川崎区大師駅前1-18-1 川崎大師駅横

取材協力:京浜急行電鉄株式会社
http://www.keikyu.co.jp/index.html

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