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かわさきマイスター活動レポート

「かわさきマイスター匠展」1日目レポート

マイスター参加の最大級イベントがスタート!

小学生140人が匠の技を間近に

午前中、登戸小学校の4年生140人が会場を訪れ、マイスターたちの技を見学しました。

女子児童は、榎本かつ子さん(美容師)がマネキンを使って紹介したロープ編みやツイスト編みに興味津々。「自分の成人式にぜひ、やってもらいたい」と話す女の子もいました。

浅水屋甫さん(広告看板製作)は、「字は小さい頃から得意だったんですか?」との質問に、「小学生の時、花丸をもらって得意になっちゃったんだよ」と笑って答えていました。

内海正次さん(寝具製造)の説明を受けながら、掛け布団に入れるメキシコ綿わたの柔らかさを実感する子どもたち。「800円持ってくれば、座布団が買えたのに」と悔しがる子も
内海正次さん(寝具製造)の説明を受けながら、掛け布団に入れるメキシコ綿わたの柔らかさを実感する子どもたち。「800円持ってくれば、座布団が買えたのに」と悔しがる子も
鎚(つち)で真鍮製のスプーンを叩く若林秀美さん(神社寺院銅板屋根工事)の手元を、身を乗り出して見つめる子どもたち
鎚(つち)で真鍮製のスプーンを叩く若林秀美さん(神社寺院銅板屋根工事)の手元を、身を乗り出して見つめる子どもたち
「伸子(しんし)張りは日本のアイロンだよ」と説明する小林伸光さん(和服洗い張り)
「伸子(しんし)張りは日本のアイロンだよ」と説明する小林伸光さん(和服洗い張り)
子どもたちは刷毛ひとつで書を「裏打ち」する若林近男さん(表具師)の手際の良さに驚いていました
子どもたちは刷毛ひとつで書を「裏打ち」する若林近男さん(表具師)の手際の良さに驚いていました

展示で参加されたマイスターのうち、畑幸男さん(平成16年度、食肉加工士)、竹内三郎さん(平成17年度、円筒研削技能士)も応援にかけつけました。

竹内 三郎さん(円筒研削技能士)―微細精密加工の工具、ゲージの展示

竹内さんが写真の原盤になるセラミック板を徐々に持ち上げていくと、女性の顔が象を結び、子供たちから歓声が上がりました
竹内さんが写真の原盤になるセラミック板を徐々に持ち上げていくと、女性の顔が象を結び、子供たちから歓声が上がりました
竹内さんはスーパーコンピューターの生産にも使われる円筒研削の技術を持つ技能士。コバルトなどの超硬合金を公差0.001ミリ以内に加工する技能を持つ、ミクロの世界で活躍するマイスターです。展示のスーパーコンピューターの基盤(縦横約40センチ)では、90ミクロンという超硬合金の超極細ピンで10万基分の極小の穴を加工しました。海外出張の経験も豊富な竹内さんは、アジアでの実情を目の当たりにして日本の産業界の将来を危惧しており、子供たちには「君たちが協力してくれれば、日本も巻き返すことができるよ」と伝えました。

■竹内さんが代表をされている角丸金属有限会社のホームページ
http://www.kakumaru-kinzoku.co.jp/

畑幸男さん(食肉加工士)―ドイツ・オランダ食肉加工品コンテスト金賞などの展示

子供たちに大人気だった畑さんの展示。畑さんは保存料を使わない、本場ドイツの製法をマスターした食肉加工の熟練者。精肉の見極めに優れ、視覚と触覚を駆使して食の安全にこだわったハム・ソーセージ製品を生産しています。ドイツで2年に1度、世界中の職人が参加して開催される食肉加工コンテストで受賞した金メダルなどを展示、ソーセージ作りの工程を写真で説明しました。オリジナルの生産品には、スパイスから機械まで、すべてドイツからの輸入品を使っています。ちなみに、同コンテストの金メダル受賞者は、川崎市では畑さんとお兄さんだけです。


見学後、小学生たちは代表でそれぞれのマイスターにお礼を言いました。この中から、将来のかわさきマイスターが生まれるかもしれません。

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