かわさきマイスター活動レポート
展示コーナー
期間中、マイスターの製品を展示する展示コーナーも設けられ、注目を集めました。実演コーナーに出演されたマイスターの他、大橋明夫さん（平成11年度、プレス順送、金型設計製作）、流石栄基さん（平成17年度、印刷技能士）、畑幸男さん（平成16年度、食肉加工士）、吉田良雄さん（平成18年度、スケート靴製造）、竹内三郎さん（平成17年度、円筒研削技能士）の5人のマイスターが展示を行いました。
大橋 明夫さん（プレス順送、金型設計製作）―プレス、絞り加工、フランジ付パイプの生産過程
フランジ付きパイプの生産過程。「フランジ」とはパイプの接続などに使われる配管継手のこと
全工程をひとつの金型に組み込み、1台のプレス機で製品を仕上げるプレス順送。量産と行程の省力化が可能になる反面、金型は非常に複雑な構造で、製作には高度な技術が必要とされます。大橋さんはその金型の設計製作に技術を発揮するマイスター。日本のハイテク産業を支える一人です。
★大橋さんのより詳しい情報は
コチラ■大橋さんのお勤めする株式会社クレールのホームページ
http://www.clr.co.jp/流石 栄基さん（印刷技能士）―６色印刷ポスター
4色印刷が主流ですが、6色印刷で淡い色合いまで忠実に再現されています
カラー印刷で原画通りの色を再現できる技術を持つ流石さん。原版づくりの段階で徹底した色分解・色調整を行い、色調が統一された印刷物を仕上げます。発注者が指定する色の再現には、ノウハウの蓄積と鋭い感性が要求されますが、流石さんの技術は高く評価され、世界的なアーチストのポスターや画集、写真集など様々な印刷物を手掛けています。
■流石さんのお勤めする日本プロセス株式会社のホームページ
http://www.ni-pro.co.jp/吉田 良雄さん（スケート靴製造）―一流選手のスケート靴型など
織田信成選手のスケート靴型が展示され、来場者の注目を集めていました
木型の調整が最も難しいとされるフィギュアスケート靴作りを得意とする達人。国内外で活躍する一流選手のスケート靴も多数、手掛けています。選手の滑りの特徴や要望をふまえ、牛皮の裁断、専用の木型作り、つま先の素材の折り込みなど、あらゆるところに熟練の技と創意工夫が施されています。
マイスター匠展3日目へ
