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かわさきマイスター活動レポート

マイスター匠展2日目レポート

展示コーナー

2日目のレポートでは、吉田良雄さん、落合康孝さん、仲亀誠市さんの展示を紹介します。

吉田 良雄さん (製靴師)

専用の木型とスケート靴。<br>フィギュアスケート選手の個性まで思い描きながら、熟練の技が生かされている。
専用の木型とスケート靴。
フィギュアスケート選手の個性まで思い描きながら、熟練の技が生かされている。
【展示題名】 スケート靴 
【展示内容】 一流選手のスケート靴型等の展示


製靴師の分野でかわさきマイスターに認定された吉田さんは、近年はフィギュアスケート靴作りに忙しく、国内はもとより、国外でも活躍中の安藤美姫選手や村主章枝選手などのスケート靴も手がけています。

 選手の滑りの特徴を頭に入れながらの、牛革の裁断、専用の木型作り、つま先の素材の織り込みなどあらゆるところに技と創意工夫が生かされています。

よい靴を作るためには、木型の調整が一番の熟練ワザで、正確に作るということがポイントです。

落合 康孝さん (プリント配線基板製造)

「40ワット蛍光灯タイプ LED照明」<br>従来の蛍光灯に代わるLED照明です。<br>LEDが発熱するので、放熱用アルミ基板が使われています。
「40ワット蛍光灯タイプ LED照明」
従来の蛍光灯に代わるLED照明です。
LEDが発熱するので、放熱用アルミ基板が使われています。

【展示題名】 放熱基板と大電流基板 
【展示内容】  1、プリント基板とアルミ放熱板をひとつにした「放熱基板」を使用したLED照明  2、次世代パワー基板

プリント配線基盤とは、電子回路を構成するための部品のひとつで、基板の表面に電子部品を固定し、部品間で配線を接続していくものです。落合さんは、新しい配線基盤の開発と製造をしています。
手がけるのは、高級乗用車に用いられる多機能のジャンクションボックス、厚さ80μ(ミクロン)という世界最小の電磁界プローブ、様々な工法を駆使して作る多層基板などです。
これらは手作りのものも多く量産が難しいのですが、量産を想定した上での「ものづくり」であるところに、落合さんの匠の技が生きています。発想、創意工夫、試作、製品化など多方面に秀でた電子技術のマイスターといえるのです。
今回展示されたのは、プリント基板とアルミ放熱板をひとつにした「放熱基板」を使用したLED照明です。
LEDが光ると熱が発生するため、100℃を超えたプリント基板が燃えてしまったり、LEDの明るさを下げてしまったりと、寿命を短くする原因になります。そこで、最新の放熱機能を備えたアルミ基板を使うことで温度を下げ、明るく長持ちする照明を実現させました。

「40ワット蛍光灯タイプ LED照明」
従来の蛍光灯に代わるLED照明です。
LEDの発熱に対応するため、放熱用アルミ基板が使われています。

仲亀 誠市さん (洋菓子士)

かわいらしくてみるからに美味しそうで、ぜひ一度は味わってみたいお菓子たち
かわいらしくてみるからに美味しそうで、ぜひ一度は味わってみたいお菓子たち
【展示題名】 ドイツのクリスマス 
【展示内容】 ドイツのクリスマス菓子ヘキセンハウスとクリスマスシュトーレン、川崎名産品

洋菓子の分野でかわさきマイスターに認定された仲亀さんは、日本やドイツで菓子作りを学ぶ中で何人かの師匠につき、他者の技を観察し評価したうえで自分自身の創意工夫をする能力を持っている方です。
多摩区で、「コンディトライなかがめ」という洋菓子屋さんを経営しておられます。
 2005年川崎銘菓推奨品、2009年川崎名産品、第49回全国推奨観光土産品」に選ばれた「栗谷ポテト」、「エンガディナー・ヌッス・トルテ」、かわいらしいドイツのクリスマス菓子ヘキセンハウスとクリスマスシュトーレンなどを展示しておられました。「エンガディナー・ヌッス・トルテ」は、スイスのグラウビュンデン地方にある渓谷、エンガディンの銘菓として有名なお菓子。ハチミツ・バター・生クリーム等で風味豊かなキャラメルの中に、ローストしたクルミをたっぷり使いエンガディナー・ヌッス・トルテ、バタークッキーで包んで焼き上げています。このトルテは、2009年7月、Jリーグ ヤマザキナビスコカップ準々決勝川崎フロンターレVS鹿島アントラーズ『あんたが大賞』にも採用されています。


マイスター匠展2日目も、小学校からの参加者も多数あり、大変な盛況のうちに終了しました。